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コメディ・ライト小説(新)
- #6 おはなし ( No.8 )
- 日時: 2019/02/22 17:58
- 名前: 空巫女 (ID: v2e9ZzsT)
<#6 おはなし>
昼休み。私と紅実と海猫の3人は中庭にいる。
「海猫。単刀直入に聞くが、お前って昨日の猫か?」
紅実はむしゃむしゃと購買店で買った焼きそばパンを食べなから問う。
「話すのは食べてからにしなさい。」
注意は一応するが、聞こえたかな?
「で、どうなんだ?」
紅実にはやはり私の声は聞こえてないようで、海猫を睨み付けていた。
「そうだよ。私は獣人っていう、人に化ける事の出来る動物だから。」
同じくパンを食べていた海猫は、パンをしっかり飲み込み、答える。
「なんで昨日あんなところに居たんだ?」
「難しいから簡単に説明するね。獣人はね、15歳になると人間の町で人間と生活する必要があるの。でも住む宛ないし、頼もうにしても悪い人だったら当然困る。だから優しい人が来るのを待ってたの。それが千影って訳。紅実の質問の答えは千影達が来たから、気づいてほしくて、目立つとこに居た。これでいいかな?」
待って。そんなの私聞いてないんだけど。まぁ、朝は時間がなかったし、仕方ないかな?
「人間と生活するって..千影はいいのか?」
「その事については初耳だけど良いわよ。放っておくのは可哀想だし。」
「やった!ありがとう、千影!」
海猫は喜んで、私に抱きついてきた。ちょ、力強い!このままじゃ死んじゃうわよ!
「ねぇ、海猫。苦しい。でもって、獣人って人間より身体能力高いの?」
言われてようやく海猫は離してくれた。
「ご、ごめん千影!
う、うん。身体能力は全体的に高いかな。」
じゃあこれから抱きつかれる時気を付けないと。下手すれば命が危うい。
そこから暫くクラスメイトの事とか部活の事とかを海猫に教えている。かなり時間が経った頃、“キーンコーン”とチャイムが鳴ってしまい、3人揃って先生に怒られてしまったのだった。
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