コメディ・ライト小説(新)
- Re: お嬢様との出会い ( No.1 )
- 日時: 2019/04/18 18:34
- 名前: さえゆ茶 (ID: a0p/ia.h)
ピンク色の桜がはらはらと散る。
地面は真っピンクで周りは入学式って感じだ。まさに今、高校の入学式なのだ。
キキ、キキィ___
いかにも金持ちが乗ってそうな高級車から1人の美少女が降りてきた。
「ここが原川高校?」
サラサラとした黄色の髪とはちがい、茶色の綺麗な瞳が特徴的なお嬢様だ。
「はい、そうです」
あの後ろにいるスーツを着た人がひつじ?って言うだよね
「じゃあ、私はこれで。」
ひつじさんが丁寧にお辞儀をする
「んあぁ、ありがと。ばいばーい」
お嬢様と言えないほど軽いノリで手を振った。
普通なら「えぇ、ありがとう。またお願いするわ」とか。こんなんじゃなかった!?...って、ここの高校送迎ダメなんじゃ...
「こら!!この高校は送迎禁止です!」
先生がお嬢様の前に仁王立ちで腰に手を当て怒鳴った
「何言ってるの?大丈夫?」
お嬢様ピンチっ!!先生に向かってタメ口?
「ちょ、ちょっと...」
あっ...つい話しかけてしまった
先生は私を睨むように振り返った
「なんです??!」
「いえ、あの...お嬢様」
「んー?」
サラサラの髪にはバラの匂いがして...ってそんな場合じゃなくて
「逃げろーーー!」
お嬢様の手を引っ張って会場に向かった
- Re: 友達 ( No.2 )
- 日時: 2019/04/18 20:11
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「はぁはぁ...」
会場が遠すぎる...やっと席に着いた私は呼吸ができないくらい疲れていた。
その私とは反対にお嬢様は息1つもついていない
「あなただれ?」
首をかしげて私をまじまじと見つめる
「私は七宮芭通」
「ハツかぁ。ちなみにあたしはリリカ!七瀬梨々花」
「七瀬ね、よろしく。七宮、七瀬だから出席番号隣なんだ...」
「ほんとねっ!よろしく。ナナミヤさん」
七瀬さんはニコッと笑った
その笑顔がなんだか眩しい
「芭通でいいよ」
「ハツ〜、ふふっ。なんだか楽しい。あたしのこともリリカって呼んでー」
リリカは「やったね!同じクラスだし!!嬉しい!」と言ってチョキの手をした
『新入生挨拶―』
『相浦隆哉』
⋯⋯⋯⋯⋯⋯
『相浦隆哉___相浦??』
初日から遅刻かぁー、その勇気だけを褒めるよー
「アイウラ?だっけ。遅刻だなんて、変な人ー」
リリカは私の心の中でも読み取ったみたいにボソッとつぶやいた
- Re: 部活提案 ( No.3 )
- 日時: 2019/04/18 20:58
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「ここが教室かー」
キョロキョロと辺りを見み回す
いきなり教室のドアがガラガラと開いた、皆ドアに集中する
無言で入ってきたのは__
「隆哉!おっせーよ!」
隆哉!?って...新入生挨拶の時、遅刻してきた人?
「ハツ、ハーツ」
席に座ったと同時にリリカがこちらを振り向く
「ん、なに?」
「部活どーするの?」
「あー...考えてなかった」
なんの部活にしようか迷ったので腕を組んだ
「だと思った、というわけで。あたしたちで作らない?部活!!」
あきれ顔で「部活には3人以上必要らしいよ」と言うとリリカは
「大丈夫」
「え?!誰誘う気?」
「ふっふーん!アイツよ!」
リリカの指さした人は
「相浦さん?」
「そうそう!」
「なんで?絶対断られるでしょ」
はぁ...と肩をすくめた
「いや、わかんないよ。誘ってみよっ」
リリカは立ち上がって相浦さんのとこへ近づいていった
「相浦さーん」
「なに」
相浦さんはメガネをクイッとあげた
本を読んでいるところを邪魔されたから少し不機嫌になっていた
「あたしたちと一緒に部活しない?」
「断る」
ほら、言ったじゃぁん!!
「お願いお願いお願いいいいい!」
手と手を重ねながら相浦さんの周りをうろちょろといている
お嬢様がなにやってんだ...
その光景が10分以上続いた
相浦さんは気にせず本を読み続けた
- Re: 相浦さんのOK ( No.4 )
- 日時: 2019/04/19 06:40
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
次の日の翌朝
「お願いお願いお願いぃ!相浦さーん」
ずっと無視していた相浦さんはいきなりこっちを睨んだ
「なんでそんなに俺を誘う?ちがう人を誘えばいいじゃないか?」
「だめだよ、あんたが必要なんだから!ばーか!」
べーっと舌を出す
「必要...か。しょうがない。入部するとするか」
本をパタンとしめて目を閉じた
「ほんと!?」
あたしが跳ね上がっていると相浦さんは、「ただし...」と話し続けた
「俺がこの部活に入っている意味がないと判断した時は退部する」
「はーい!」
勢いよく手を上げた
「ほんとに分かってるのかコイツ...」
「これをハツに伝えなきゃね!今日は休みかしら...まあいいや、2人で申請しに行こう」
ガッツポーズをしてニコォと笑った
その笑顔をぶち壊すような言葉が飛んできた...
「ダメだ。部活申請する際は入部する人全員で届けないと断られるぞ」
「むむむ〜、まじかぁ。明日にするか」
「そうだな、明日七宮が来たら3人で申請しよう」
「さんせー!」
- Re: ハツの言葉 ( No.5 )
- 日時: 2019/04/19 07:32
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「おっはっよっござーいまーす!」
勢いよくドアを開けた
「あり?相浦さん、ハツはー?」
数人しかいない教室を見回す
「まだ来てない」
一瞬あたしの方を見たが、でもすぐに本の世界へ入ってしまった
ガラガラガラ...
「おはよ」
「あーっ!ハツ!おはよぅ!いい知らせだよっ、実は〜」
「抜ける」
ハツの一言にあたしは呆然とした
「え?」
「だから...部活...抜ける!1人で頑張って。もう心配はかけたくないの」
ハツは下をむきながら怒鳴った
「何言ってるのよっ!!私たちで作るんでしょう!?どうしてっ」
ハツの肩を掴んでブンブンと動かした
「いや...無理だから」
「なんで拒否する。なにか理由があるなら言え」
相浦さんが怒ったようなトーンで聞いた
「...お母さんが倒れたの。それを知ったのは昨日の朝___」
- Re: いつも通りが崩れた時 ( No.6 )
- 日時: 2019/04/20 10:15
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「ハツ姉っ、これパジャマ〜」
「ハっちゃん!ご飯!!」
今日も家は騒がしい
「ハツ...ごめんね。お母さんがこんなので」
「ううん、大丈夫だよ」
ジュウジュウとソーセージを焼きながら答えた
裕太と明日香は声を揃えて
「ご飯!」
といった。
「裕太、明日香。お姉ちゃん行ってくるからねー」
コツコツと靴を履きながらふわぁ、とあくびをした
「いってらっしゃぁい!」
ガチャん。よし、行くか。
1歩踏み出そうとした時
「お母さん!お母さん!お母さん!!」
「ママ...ママぁ!!!!!!うわああああああっん!!!!」
ガチャっ
「どうしたのっ!!裕太!明日香!」
「お姉ちゃんーーっ!お母さんが...お母さんが...」
「えっ!?」
リビングのドアを開けたらお母さんが倒れていた
「お、か...さん______」
病院
「うぅ...ハっちゃんー、ママ。大丈夫なの??うわぁん」
明日香をよしよしと撫でながら優しく「大丈夫。大丈夫だから」と言った
もし...私が。お母さんにもう少し気を使っていたらこんなことには___
家に帰ってきた
トントントン...
「お姉ちゃぁん?入っていいー?裕太だよ」
「入ってこないでっ!!!!」
ドアに向かって怒鳴り散らした
なにやってんだろ...自分バカだ。八つ当たりだよ...
お母さんは一命を取り止めた。完全に治るまで手術が必要。その手術の成功率は、たったの60%、あとの40%は『死』。どうすれば__
プルプルプル
机の上に置いてあった携帯を取り上げた
「はい...」
「私よ」
「お母さん!?」
「お母さんね、死んでもいいって思ってる」
お母さんは覚悟を決めた声で言った。でもどこか少し震えていた
「何言ってるの!」
「手術を受けることにしたわ」
「...っ!」
「やめないよ。説得しても無理。お母さんの覚悟は鉄より硬いから」
「うぅ...っ!でもお母さん...失敗したら__」
「ハツの悪いところ。失敗した時の最悪の場合を想定する。ネガティブに考えるなんてNONOっ!ポジティブに考えましょう?」
「が、頑張って...。成功して...家族みんなで...話そぅ。」
「うん、がんばる。」
- Re: 第1歩 ( No.7 )
- 日時: 2019/04/20 07:57
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
次の日
教室のドアを開ける
「おはよ、ハツ!手術どうだった!?」
私はニッと笑った
「もしかして」
「うん!手術は大成功だよ!」
リリカは「やったーっ!!」と飛び跳ねた
「じゃあ、部活も!?」
「...う、うん。でも、いいの?」
「何言ってるのよ!全然はいってよ!大歓迎!」
「ぐすん...ありがとう。」
涙が自然にぶわっと溢れてきた
「なに...泣いてるの。あたしたちは一生の友達でしょ?」
「もちろん!リリカ大好き!」
リリカに抱きつく。
「...これで解決だな」
いつも無表情の隆哉がほんのりと笑った気がした__
「再結成?」
「ちがうよ、リリカ。これが私たちの第1歩なんだよ。」
「第1歩...か。第2歩はどんな事件が起こるのかな?」
リリカは手であごを触った
「きっと、すーっごく楽しいことだよ」
「ハツ...?」
「?」
「なんか、変わった?」
「そーかな...生き方を変えたんだ。」
リリカが、「変な人」とつぶやいた
「うわぁっ!!ここが部室かー」
リリカがキョロキョロと辺りを見回した
「てか...リリカが部長なの?まあなんでもいいけど。」
「そうだな...いや。それより」
隆哉と私はお互いの顔をじっと見つめる
「「恋愛相談部ってなに!?」」
リリカは部長の椅子に飛び乗って
「ここの部活の名前よ!!」
と、言った。
これが私のもうひとつのいつも通りだ。
- Re: 1番の依頼主 ( No.8 )
- 日時: 2019/04/20 10:41
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「私には悩みがあるの」
リリカは椅子にお嬢様のように座った。目を閉じ、人差し指を立てる
「それは...」
「「それは...?」」
私と隆哉はごくんと息を飲んだ
「それは...」
「依頼がなんにもこないことおおおおおおおお!!」
ドーンっと机を叩いた
「なんだそんなことぉー」
「電気付けていいか?暗くて本が読めない」
パチッと周りが明るくなった
「ああー、雰囲気が台無しー」
「でも、リリカの言う通りかもね。あれから1週間、依頼の数はたったの0。なーんにも来てないもの」
「悩みというのは人に打ち明けにくい。それに他人だ。信用などされない。それが常識」
「んもー、サイアク」
リリカはベタりと机に顔をつけた
その時、いきなりドアが開く
ガラガラガラ
「恋愛相談部ですか!??」
そこに立っていたのは学校1のイケメン、須賀 葵だった。
- Re: 振り向かせよう作戦 ( No.9 )
- 日時: 2019/04/20 11:58
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「うわぁ!初の依頼主が豪華とは...」
リリカは感心&興奮している
「それより...相談なんだけど。言っていいかな?」
「どうぞどうぞ」
椅子をひいて、須賀さんを座らせた
「それでどうした?依頼内容は?」
机に肘をついて隆哉が問いかける
「俺...好きな人がいて」
「うんうんうんうん!でっ!?」
リリカが勢いよくうなずく
「その彼女を振り向かせたいんだけど。俺に見向きもしないんだ」
「ほぉ、須賀さんには好きな人がいてぇ、その人に振り向いてほしい。ということですかー?」
リリカはメモをしながら聞き直す
須賀さんは軽くうなずいた
そのメモを覗いてみるとうざきの絵を書いていた
やっぱり...
「じゃあ、その人を振り向かせよう作戦開始ーっ!」
- Re: ギャップ萌え ( No.10 )
- 日時: 2019/04/20 13:35
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
須賀さんの好きな人という『清水 朱里』という女の子を角から4人で見つめる
「それで部長さん、これから?」
「ふっふーん、これから...」
「お弁当で落とそう大作戦、決行します」
「んでー、部長さん。俺がなんで家庭科室に...?」
「お弁当を作って落とす!という作戦!」
「作戦名言い返しただけなんだけど」
リリカはガッツポーズをしてニコッと微笑む
「そんなこと気にせず作ろ作ろ!作ったら部室に来てねー!んじゃあ!」
・・・
ガラガラ...
「おっ?来たね」
「やっときたー!」
須賀さんが部屋に入ってくる
「弁当」
隆哉が本を閉じて弁当に目を向ける
「今見せるよ...ほら」
机に弁当を置いてパカッとふたを開ける
「げぇっ、なにこ...」
「これは...ゴミ箱から取り出...」
リリカと隆哉の口をふさぐ
「「んんー!」」
「あははははっ!すーっごく美味しそうだよー!すーごーい!」
なにこれ...泥が弁当に入っているみたい、全部が真っ黒だよ...
いや、遠くから見ろ。これが...ギャップ萌え___
見た目は生活力があり、お兄さん的なオーラを放っている、でも弁当は腐っている...これはこれで落とせるけど...
「じゃ、じゃあ、次の作戦行こっか。あはは...」
- Re: テレテレ ( No.11 )
- 日時: 2019/04/20 14:54
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「えっと、屋上行って」
「え...まさか。。」
「告っちゃおう作戦だよ」
「いいのか?」
「大丈夫大丈夫。多分」
「もぉ、リリカったら。あと...私たちストーカーみたいじゃない?」
私たちは今、屋上にいる須賀さんと清水さんを角から見ている
こっちが緊張してきたぁ
--
私は清水朱里って言うんだけど、今は幼馴染の葵に屋上に呼び出されたんだ。
この手紙に書いてあるよ、読むね
『屋上に来てください♡待ってます♡』
ってやつー。ハートとか使う人だとはねぇ
「で、どうしたの?葵」
葵は「あわわわ」と赤くなりながら焦る
「どうしたの?」
「えっと...好き。」
頬をポリポリかきながらつぶやく
「ん?なんて?」
「だからお前が好きなんだよ」
かァ〜〜、と体が熱くなる
『私も!』
その言葉が出てこない。
「バカじゃないの!?え?赤い?照れてないし!!あんたのことなんか好きなわけないんだからぁぁぁ!」
葵ポカーンとした
--
「お、言ったぞ。やっと」
「ほへー、赤くなってるーーwwwww」
リリカ...悪魔なんだけどコイツ
「バカじゃないの!?え?赤い?照れてないし!!あんたのことなんか好きなわけないんだからぁぁぁ!」
私たち3人と葵はポカーンとした
「あの女...1人で話進めてるぞ」
「変な人だねーー」
この人...もしかして。ツンデレ...とか?
- Re: ははっははっ! ( No.12 )
- 日時: 2019/04/20 16:09
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「それでぇ、返事は?」
須賀さんは落ち着いている。さっきの焦りはどこにやら___
「そそそそそ、そのぉぉぉぉ。考えますぅぅっ!!!!」
タタタタタッ
「あっ、朱里ーっ!」
ドンッ!扉を勢いよく閉めて、屋上から出ていった
「あっちゃー!出てっちった」
リリカは頭をかきながら角から体を出す。それの釣られて私たちも体を出した
「振られたんじゃないか?どんまい」
「そうだねー!どんまい!ははっ!」
リリカと隆哉は須賀さんの肩をトンと叩いた
「2人ともやめなって!」
「もういいよ、七宮さん。」
「「はっ、ははっ!はははっ!」」
リリカと隆哉は須賀さんの肩に手を付きながら高笑いをする
「ごめんね、二人ともがゴミ以下で」
「気にしないで...」
「あと、須賀さん。私わかったことがあるの」
- Re: 衝撃ノ真実 ( No.13 )
- 日時: 2019/04/20 19:50
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「ハツー、んでなんなの?その分かったことって」
隆哉、須賀さんがリリカに共感してうなずく
「それはね、ツンデレってこと」
「「「ツンデレ...!?!?」」」
3人ともビックリしている...と思ったら
「「「ってなに?!!!」」」
「はあああっ!?」
「ふむふむ...ツンデレとはそういうことか。ロリコンやシスコンやマザコンなどは知ってしたはずなのに...なぜだ。」
隆哉は腕を組みながらむむむ...とバカげたごとを言う
「すっごーい、素直になれないってバカじゃん!!ただのバカじゃん!!」
リリカは腹を抱えて爆笑している
「朱里はツンデレかー。ってことは俺のことを好きってこと?」
「そういうことに...なるね。振り向かないのは自分に素直になれなかったから!ってこと」
「色々奥が深いね、...振り向かせるよ!」
「頑張れ」「ハツー、んでなんなの?その分かったことって」
隆哉、須賀さんがリリカに共感してうなずく
「それはね、ツンデレってこと」
「「「ツンデレ...!?!?」」」
3人ともビックリしている...と思ったら
「「「ってなに?!!!」」」
「はあああっ!?」
「ふむふむ...ツンデレとはそういうことか。ロリコンやシスコンやマザコンなどは知ってしたはずなのに...なぜだ。」
隆哉は腕を組みながらむむむ...とバカげたごとを言う
「すっごーい、素直になれないってバカじゃん!!ただのバカじゃん!!」
リリカは腹を抱えて爆笑している
「朱里はツンデレかー。ってことは俺のことを好きってこと?」
「そういうことに...なるね。振り向かないのは自分に素直になれなかったから!ってこと」
「色々奥が深いね、...振り向かせるよ!」
「頑張れ」
ガッツポーズをした
あれから数日後__
ガラガラガラ
「あっ、依頼!?」
寝ていたリリカがバッと起き上がる
入ってきたのは須賀さんと清水さんだった
「あれ?二人ともどうしたの?」
「俺たち、付き合うことになったんだよ!」
隣に立っている清水さんはカァ〜っと赤くなっている。付き合うことになったということは本当みたいだ
「ヘーソウナンダ」
「ヨカッタナ、読書ノ邪魔ニナルカラ黙ッテテクレ」
「ちょっと、二人ともー!酷くない!?」
「ご、ごめんねー、えっとー。んでぇ、なんで付き合い始めたの?」
2人を無視して聞く
「あれからもう1回告ったけどまた、返事を言わずに逃げちゃって、放課後朱里から電話がかかってきたんだ___」
- Re: スキ! ( No.14 )
- 日時: 2019/04/20 22:11
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「はぁ...」
また逃げてきちゃったよ。せっかく葵が勇気を出して告白してくれたのに...
私だって、分かってるはず___
なんだろう、このモヤモヤ。消したいよ。...返事、しないきゃ
ピ、ポ、パ、ポ、ピピピピ...
葵は携帯を持っていない。家にかけてるけど、もし違う人がでたら__
『もしもし』
・・・
『どちら様ですか?』
この声...葵。
「す、」
『す?』
「す...いか。食べたい」
『え?』
「ち、違くて!あのっ、えっと...」
言わなきゃ。ここで言わなきゃ、もうこの気持ちを伝えれない気がする
「すきっ!私...葵のことが好きなの...」
言った!言った!言えたっ!!
『...』
あれ?なんで何も言わないの?
なんだろ...やばい。恥ずかしい
耳まで真っ赤になる
「なー、んて。嘘だよ、えっと。嘘...だから。忘れて」
『おーい、葵!お前モテモテだなぁ!』
え?
『兄貴?なんだようっせーな』
もしかして...
『お前の彼女らしいぜぇ』
私、葵のお兄さんに
『彼女...?朱里か?変われよ』
告白してた___?
『もしもし、どうした?なん用?』
ペタリとその場に力なく座り込む
『朱里?朱里?朱里?』
「うぅ...っ、私...バカだよ」
涙が溢れ出した
次の日__
「朱里、昨日俺にすきって言ってくれたんだよな?」
「...」
「ありがとう。直接聞けなくてごめんな」
「やめてよ...恥ずかしいから」
耳を手で覆い隠す
「俺、好きだよ。やっぱり朱里のこと。いつからだっけ?小学生の頃から?俺がお前の家の隣に引っ越して来てから?へへっ、わかんねぇや。...朱里は?」
「...はじめからだよ。あった時から好きだった、初めてで最後の恋だった...大好き...」
じーっと私を見つめる
「うわっ、ジロジロ見るなぁっ!」
「あははっ、可愛い」
___『可愛い』
生まれて初めてだった。そんな言葉言われたの。
葵と会ってから、私は初めてをたくさん知ったんだ。
ありがとう、そしてこれからもよろしくね___
- Re: 素直に解決 ( No.15 )
- 日時: 2019/04/20 22:31
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「...ってことで付き合い始めたんだ」
「おめでとう」
パチパチと拍手を送る
「リア充爆発しろ。砕けて散れ。出てけぇぇ!」
廊下__
「ごめんね、リリカのやつ、結構嫉妬してるみたいで...」
「大丈夫...です」
「ほんとにごめんね!じゃ、お幸せに〜」
2人に手を振る
「ありがとう、七宮さん。」
ふたりも廊下を歩きながら手を振り返してくれた
なんだか解決するっていい気分だな___
「隆哉ぁぁぁっ!?!?」
部室からリリカの叫び声が聞こえた。
バッとドアを開けた先に飛び込んできたのは____
キスをした隆哉と女の子の姿だった
「えええええええっ!?」
新しい事件の予感__
隆哉は女の子とどういう関係なの!?
ドキドキ、ムカムカの第3章『好き好キス編』
- Re: BL ( No.16 )
- 日時: 2019/04/21 10:54
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「えええええええっ!」
「ちょちょっと、離れなさいよっ」
リリカが隆哉と女の子を引き離す
女の子は怒って悪口を言い出した
「いてっ、何すんだよBBA」
「BBA!?あんたの方がBBAですぅ〜」
「うっせーよ、BBA」
よし、この2人が言い合ってる間に聞くか...
「隆哉」
「なんだ?」
え?隆哉?キスされたのに顔色1つ変えずに無表情のままでいる
そんな隆哉が少し恐ろしい
「あの女の子なに?」
「あいつから聞いた方が早い」
数分後__
女の子は縄で手を後ろで結ばれて座らされた
「リリカ...やりすぎだって」
「...だって、この女があたしに変な口聞くからぁ!」
と言いながら、女の子に指を指して怒鳴った
「今からあたしの質問に答えて!」
「なんて名前?」
「杉楓」
「杉さん?女のくせにあんな派手なことできるわねーっ!」
「女じゃねぇよっ!!!」
「「...は?」」
私とリリカは呆然とした
「僕は...歴とした男だっ!」
リリカは我に帰ったように「はっ」とした
「なーに、バカげたこと言ってんの?男なわけないじゃない?あんたはどう見ても女!百歩譲って男だったとする。でも男にチューなんかする?頭おかしいんじゃないの?」
「だって、隆哉のこと。愛してるんだもん。大好きだから...恋愛表現なんて僕の勝手だろ!好きにさせろよなっ!」
たしかに杉くんが言ってることは正しい。男が男を愛しててもおかしくはない。
リリカもそのことを気づいたみたいで硬い表情になった。
- Re: 隠れたイケメン ( No.17 )
- 日時: 2019/04/21 14:36
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
杉くんが隆哉を襲ってから数日後__
「あたし...ね、好きな人できたっ」
ニッと笑ったリリカの笑顔は眩しかった
女の私も思わずキュンとしてしまうほど___
「えぇ!?だれだれー?」
「教えなーい。それより早く部室いこ!隆哉が待ってる」
「うん...」
ガラガラ...と部室のドアを開ける
「またお前かーいっ!」
リリカが指さした人は杉くんだった
杉くんは隆哉に抱きついて「やっぱり好きだよぉ」とつぶやく
隆哉は無視して本を読み続けた
「依頼...以外...入って...くる、なぁぁぁ!」
リリカが杉くんを引っ張っているのに取れない(?)
「なんでぇ!硬いぃ!はぁはぁ」
「ざまぁみろwwwwwwwwそのまま力尽きて死ね!!」
またこの喧嘩もすぐ終わるだろうと、椅子に座る
ザワザワしている部室にドンッと机を叩いた音が響いた
「隆哉...?」
隆哉は立って杉くんを自分から引き離した。
隆哉はメガネをカチャと外して机に置いた。
その顔は誰が見ても惚れる顔のイケメンだった、その顔に思わず見とれていると隆哉は私の頬に手を触れた
「りゅう...んっ」
ファーストキスがあああああああああああああああああああああ
- Re: 自己紹介 ( No.18 )
- 日時: 2019/04/21 18:37
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
■自己紹介(恋愛相談部)
七宮 芭通
A型 9月12日生まれ
高校一年生
好きな食べ物はイチゴ
悩みは...いちご大福が食べたい
七瀬 梨々花
B型 4月23日生まれ
高校一年生
金持ちのお嬢様
悩みはなーしっ!
相浦 隆哉
A型 1月1日生まれ
あまり笑わない、読書が大好き
たまにボケボケ。
悩みは最近漫画を買ってしまうこと
■モブたち
須賀 葵
O型 10月8日生まれ
朱里と幼馴染
登場時→>>8
清水 朱里
ツンデレ女子
B型 12月27日生まれ
登場時→>>10
杉 楓
元女の子。口喧嘩が得意
A型 7月7日生まれ
登場時→>>16
加藤 凛
楓の親友。ちょっと照れ屋
O型 6月30日生まれ
登場時→>>20 ※未登場