コメディ・ライト小説(新)
- Re: スキ! ( No.14 )
- 日時: 2019/04/20 22:11
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「はぁ...」
また逃げてきちゃったよ。せっかく葵が勇気を出して告白してくれたのに...
私だって、分かってるはず___
なんだろう、このモヤモヤ。消したいよ。...返事、しないきゃ
ピ、ポ、パ、ポ、ピピピピ...
葵は携帯を持っていない。家にかけてるけど、もし違う人がでたら__
『もしもし』
・・・
『どちら様ですか?』
この声...葵。
「す、」
『す?』
「す...いか。食べたい」
『え?』
「ち、違くて!あのっ、えっと...」
言わなきゃ。ここで言わなきゃ、もうこの気持ちを伝えれない気がする
「すきっ!私...葵のことが好きなの...」
言った!言った!言えたっ!!
『...』
あれ?なんで何も言わないの?
なんだろ...やばい。恥ずかしい
耳まで真っ赤になる
「なー、んて。嘘だよ、えっと。嘘...だから。忘れて」
『おーい、葵!お前モテモテだなぁ!』
え?
『兄貴?なんだようっせーな』
もしかして...
『お前の彼女らしいぜぇ』
私、葵のお兄さんに
『彼女...?朱里か?変われよ』
告白してた___?
『もしもし、どうした?なん用?』
ペタリとその場に力なく座り込む
『朱里?朱里?朱里?』
「うぅ...っ、私...バカだよ」
涙が溢れ出した
次の日__
「朱里、昨日俺にすきって言ってくれたんだよな?」
「...」
「ありがとう。直接聞けなくてごめんな」
「やめてよ...恥ずかしいから」
耳を手で覆い隠す
「俺、好きだよ。やっぱり朱里のこと。いつからだっけ?小学生の頃から?俺がお前の家の隣に引っ越して来てから?へへっ、わかんねぇや。...朱里は?」
「...はじめからだよ。あった時から好きだった、初めてで最後の恋だった...大好き...」
じーっと私を見つめる
「うわっ、ジロジロ見るなぁっ!」
「あははっ、可愛い」
___『可愛い』
生まれて初めてだった。そんな言葉言われたの。
葵と会ってから、私は初めてをたくさん知ったんだ。
ありがとう、そしてこれからもよろしくね___
