コメディ・ライト小説(新)
- Re: いつも通りが崩れた時 ( No.6 )
- 日時: 2019/04/20 10:15
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「ハツ姉っ、これパジャマ〜」
「ハっちゃん!ご飯!!」
今日も家は騒がしい
「ハツ...ごめんね。お母さんがこんなので」
「ううん、大丈夫だよ」
ジュウジュウとソーセージを焼きながら答えた
裕太と明日香は声を揃えて
「ご飯!」
といった。
「裕太、明日香。お姉ちゃん行ってくるからねー」
コツコツと靴を履きながらふわぁ、とあくびをした
「いってらっしゃぁい!」
ガチャん。よし、行くか。
1歩踏み出そうとした時
「お母さん!お母さん!お母さん!!」
「ママ...ママぁ!!!!!!うわああああああっん!!!!」
ガチャっ
「どうしたのっ!!裕太!明日香!」
「お姉ちゃんーーっ!お母さんが...お母さんが...」
「えっ!?」
リビングのドアを開けたらお母さんが倒れていた
「お、か...さん______」
病院
「うぅ...ハっちゃんー、ママ。大丈夫なの??うわぁん」
明日香をよしよしと撫でながら優しく「大丈夫。大丈夫だから」と言った
もし...私が。お母さんにもう少し気を使っていたらこんなことには___
家に帰ってきた
トントントン...
「お姉ちゃぁん?入っていいー?裕太だよ」
「入ってこないでっ!!!!」
ドアに向かって怒鳴り散らした
なにやってんだろ...自分バカだ。八つ当たりだよ...
お母さんは一命を取り止めた。完全に治るまで手術が必要。その手術の成功率は、たったの60%、あとの40%は『死』。どうすれば__
プルプルプル
机の上に置いてあった携帯を取り上げた
「はい...」
「私よ」
「お母さん!?」
「お母さんね、死んでもいいって思ってる」
お母さんは覚悟を決めた声で言った。でもどこか少し震えていた
「何言ってるの!」
「手術を受けることにしたわ」
「...っ!」
「やめないよ。説得しても無理。お母さんの覚悟は鉄より硬いから」
「うぅ...っ!でもお母さん...失敗したら__」
「ハツの悪いところ。失敗した時の最悪の場合を想定する。ネガティブに考えるなんてNONOっ!ポジティブに考えましょう?」
「が、頑張って...。成功して...家族みんなで...話そぅ。」
「うん、がんばる。」