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コメディ・ライト小説(新)
- Re: ハーバリウム ( No.4 )
- 日時: 2019/04/20 10:09
- 名前: 枢 (ID: s00TEuml)
私のほうを見てカイラはクスッと笑う。何だろう?
カイラ「面白い物を見ることが出来た。調整者、先駆者…良いだろう」
カイラは「ウィール」と名前を呼んだ。影からワインレッドの瞳が
浮き上がる。
真っ白な肌に全身黒服に身を包んだ美青年だ。
カイラ「良い住居を教えてやる。エアルの森という場所がある。そこには
小さな村がある、その森の管理者はきっとお前を仲間にしてくれるだろう」
森の管理者、どんな人なんだろう?カイラが話始める。
カイラ「能力はあれど身は人間、お前にはウィールと主従関係を結んでもらう」
カイラは一枚の紙とペンを差し出す。既にウィールは名前を書いていた。
1.主の命令は絶対
2.従者になる以上、主に忠義を尽くす
3.主を裏切ることは出来ない
などのことをウィールは承諾したようだ。ペンを握る。紙をカイラに
差し出す。主従の契約は成立した。
外に出た。ウィールは何故かフードを目深に被っている。ど、どうしたんだろ?
あれか、日光が嫌いなあの種族なの?
サクラ「あのウィールさん」
ウィール「俺の事、呼び捨てで良いから」
サクラ「え?あ、ご、ゴメンじゃあウィール。日光は嫌いなの?」
ウィール「俺はダンピール、人間と吸血鬼の混血。日光で死ぬことも無いけど
苦手なんだ。血も…衝動ぐらいはあるから」
死ぬことは無いと言っても苦手な物は苦手だし仕方ないよね。その辺は
ちゃんと配慮しないと!うわッ!?なんか飛んできた?飛んできた方向に目を
向けるもいない。だが少し速くウィールが何かを感じたらしく手を
突き出す。私も気が付き振り向く。喉にナイフが当てられる。ナイフを
持っている男の喉には貫手が食い込む。
???「何故ダンピールと人間が…」
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