コメディ・ライト小説(新)

Re: ハーバリウム ( No.5 )
日時: 2019/04/20 13:01
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

サクラ「貴方は…森に住んでるエルフ?あの私」
エルフは問答無用でナイフを振るう。そのナイフをサクラは躱す。
サクラ「ち、ちょっと!!」
???「やめなさい!リヴ」
薄い緑色の長髪の女性がエルフ、リヴにそう叫んだ。
???「魔王カイラから話は聞いています。サクラ・クランベルそしてその従者
ウィール・スカーレット、ようこそエアルの森へ。私はこの森の管理人
ティターニアです」
夏の夜の夢という作品に出てくる妖精の女王ティターニア、彼女は本当に
綺麗だ。透けた水色の羽を持つ。
リヴ「だがティターニア様、まさかダンピールまで森に入れるのか?」
ティターニア「えぇ、そうですけど」
リヴ「そうですけど、じゃねえ!俺は反対だ、人間は兎も角、吸血鬼の
混血を森に入れるなんて」
ティターニア「いいではないですか。彼はこの森に凶事をもたらすことは
ありませんよ。いざとなれば彼だって自分で責任を取るでしょう?」
ティターニアはウィールのほうを見て微笑んだ。ウィールは頷いた。
ウィール「迷惑をかけるつもりはない。それに暴れ出したら好きなように
してくれればいい。迷惑を掛けたなら殺されても構わないからな」
ティターニア「カイラ様の言う通り彼にそっくりな方ですね。貴方に
この森の盟主を頼みたいのです」
サクラ「盟主!?そんな私、そんなリーダーみたいなのは…」
恥ずかしい…そんなリーダーシップなんて持ってないのにぃ。でも頼みたい
なんて言われて断れるような性格でも無いんだよね…仕方ない引き受けよう。
サクラは頷いた。
リヴ「じゃあさっさとついて来いよサクラ様…ってな」
サクラ「あ、うん」
リヴの案内の元、二人は村にやってきた。