コメディ・ライト小説(新)

Re: ハーバリウム ( No.6 )
日時: 2019/04/20 13:48
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

リヴ「この森には幾つかの種族がいる。オーガ、エルフ、ゴブリンとか。
この村には多くの種族が集まってる」
多くの村人を掻き分け人混みの中を進む。綺麗な琴の音と凛とした声だ。
演奏が終わり人々が消えた。すると歌っていたエルフの青年がサクラたちの
方を向いた。深緑の髪に閉じられた両目。
???「リヴ、彼女がティターニア様が言っていた新しいリーダーかな?」
リヴ「あぁサクラ・クランベルとその従者のウィール・スカーレットだと」
青年は切り株から立ち上がった。
ソアラ「僕はソアラ、戦力にはなれないかもしれないけど他の事では君を
全力で支えさせてもらうよ」
サクラ「あ、ありがとうございます」
ソアラ「よしてくれサクラ様、敬語なんて必要ないさ」
ソアラは困ったように笑った。
???「もしかしてその人がクランベル様の子っすか?俺、ユータっす!!」
ゴブリン、ユータは訊いてもいないのに名乗って来た。
ソアラ「そうだ。大昔、貴方にそっくりな男がいたんだ。彼も貴方同様
クランベルの名を持ち人間だった。最初のほうは非力な人間なのにと
思っていたが次第に彼の器の大きさと性格に惹かれていった。彼は自身の
持つスキルに先駆者と調整者とそれぞれ名付けていた。先駆者はここには
無いオリジナルの魔法やスキルを作成できるスキル、調整者は相手の
スキルを封印したり逆に解いたり出来るスキルだと」
そういえば魔王カイラも先駆者、調整者と言っていた。
ソアラ「今では他にも自身のスキルに名前を付ける人物も多くいる。彼が
始めたことだ彼は本当の先駆者だったよ」
知ったような口ぶりだ。そのクランベルと言う男を見たかのような…。
ティターニアさんの言っていた彼はその男だと推測できる。