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コメディ・ライト小説(新)
- Re: ハーバリウム ( No.7 )
- 日時: 2019/04/20 14:08
- 名前: 枢 (ID: s00TEuml)
リヴ「クランベルについてもっと知りたい?そりゃあ知ってるが…」
???「あらその人がサクラ・クランベル様ね?聞いていた通りそっくりですね」
白いドレスを着たエルフの女性、彼女はエルフ族の長ルミエルだ。
ルミエル「クランベルについて知りたいの?いいわよ話してあげる」
時は遡り数十年前、この森のリーダーをしていたクランベルは一人の少女を
助けた。その少女こそリースだ。彼女が身の丈に合わない四代精霊の
サラマンダーを身に宿していることを知った。
ルミエル「クランベル、その子をどうするつもり?」
クランベル「助ける。熱と疲労で倒れてるんだ。寝かせてやろう」
ルミエル「そうじゃなくてその子に宿ってる精霊の力よ。暴走しても
可笑しくないのよ」
クランベルはリースを抱き小屋の中にあるベッドに寝かせた。村人たちは
氷水を袋に入れ、それをリースの額に乗せる。
クランベル「ある程度、彼女が大きくなるまでここで彼女を居候させる。
その間は俺のスキル調整者で彼女の力を抑えておく」
クランベルはずっとリースのいるベッドを離れなかった。一週間が過ぎ
彼女は大分元気を取り戻した。それから彼は彼女に剣術の指南をした。
ルミエル「お疲れ様リース」
リース「ルミエルさん」
ルミエル「クランベル相手にあそこまで粘れるなんて貴方、凄いわね。
そのうち彼を倒しちゃうんじゃないかしら?」
ルミエルがそう言うとリースは照れながら首を横に振る。
リース「そんな…あの人はとても強い。私なんかまだまだです」
ルミエル「本当よね~ここに彼が来た時もエルフのみならず鬼まで相手に
しても一切傷つけられなかったのよね…本当に人間なのかしらね彼って」
更に時は経ったある日、リースも大人になり彼女は冒険家になることを
決意した。
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