コメディ・ライト小説(新)

Re: ハーバリウム ( No.19 )
日時: 2019/04/21 17:54
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

アヤメ「あのウィール、サクラ様は?今日、一度も見てないんですが」
アヤメはウィールに声を掛けた。
ウィール「大きな戦闘があったからな。疲れたんだろ。熱を出してる」
ツバキ「なっ、熱!?」
ウィール「し、仕方ないだろ。強いとはいえ身体は脆い人間だ。無理も無い。
暫くは休ませてやろう」
そう言いウィールはサクラが眠っている部屋に入り氷水が入った袋を
額に乗せる。
サクラ「本当にごめんね迷惑かけて」
ウィール「そんなことはない。疲れがあって仕方ない」
ウィールは少し微笑んだ。
ウィール「カイラ様がサクラ様の従者になれといった理由が分かってきた気が
する。俺はダンピール、人間と同じようには生きることが出来ない。この
怒りの矛先は吸血鬼、最初はというかサクラ様に従うまでは復讐に
埋もれていた」
不意に襲ってくる衝動のせいでまともに外に出たことも無かった。そして
ある日、吸血鬼の父親が人間の母親を傷つけたことで怒りが爆発した。
サクラの部屋を出た。