コメディ・ライト小説(新)
- Re: 序章 ( No.2 )
- 日時: 2019/05/18 07:57
- 名前: 逢葵 秋琉 (ID: xrNhe4A.)
その日を境に人類は減退した。
国同士が結び付く一方で国同士が啀み合い、争う。全ての国が手をとり仲良しにはなれない。全ての人を慈しみ、愛せないのと同じで受け付けないと云うのが人にはあるように。
国の中にでも人々は争って一日に世界で何千人。否、何千人を越える人々が逝去してしまうのだろうか。地が止むことの知らない雨に濡れ、永遠に乾くことはないがないと云うのに。国同士は、更に争いを激化させ、戦争まで勃発した。
最初は小さな火種だったかも知れないが、口論では収まらない。どちらも譲れないものがあり、引けない。或いは引きたくても引けない事態になり、強行に出てしまったかどちらかだろう。一度勃発してしまえば、降参か勝つしかなくなるのだが、戦争は最悪な形で終わりを迎える。
各国にある核兵器。それが各国、同時に撃たれて戦争に終止符を打つ。勿論、生き残った人々も居たが、数十日間も持たない内に飢饉に見舞われた。
貿易、特に輸入が多く世界的規模化を目指していた。日本では、農家に携わる人が年々少なくなってきていて、伝統文化は跡継ぎが居ないと云う所も多く他の国に頼りきっていた部分、世界的規模化が裏目に出たのかも知れない。情報がただ漏れになっていた。日本は、他の国の核兵器による被害より先に戦争による被害が人々を苦しめていた。
近所付き合いが少なく誰も彼もが疑心暗鬼、人同士の結び付きが狭く独り善がりが多く、助け合い譲り合い精神が薄れている世の中で起きた戦争に最初こそ譲り合い、助け合いで何とか凌いでいたがことの原因は政府。議員による失言や国際会議での協定結ぶにおいての議論が上手くいかず段々と悪い方向へと転がり、戦争へと転じてしまった。
全ては国を正さない。金の亡者、政府に国民は怒りの矛先を向ける。
戦争による被害。政府への不満が限界に達した国民の暴動。長期に渡る戦争によって食糧難に陥り、助け合い、譲り合いよりも己が生きるための争奪戦が徐々に徐々に繰り広げられた。
核兵器が発射される二週間前。避難勧告は戦争が勃発し自衛隊だけでは足りず市民からも徐々に徐々に駆り出された時にお年寄りや子供は、核シェルターへの誘導がなされた。
強制ではなく自己判断で核シェルターに入るか入らないかのもので核シェルターに入っても生き残るか、備蓄は何れくらい持つか備蓄が尽き人々は争わずに助け合うかが分からない。ましては生き残ったとしても、生きる術があるか。或いは核シェルターには行かずに死を待つか
一時保存。