コメディ・ライト小説(新)

Re: 俺のメイドは龍神様!! ( No.17 )
日時: 2019/04/29 11:27
名前: 闇夜 (ID: QDgN7dji)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

リリナは気が付いた頃には何十キロも空を飛んでいた。さすがに体力が底をつきそうになったリリナは、深い森へと着地した。リリナはその場に座り込むと目の前に鳥が居た。その鳥は小さい鳴き声で鳴いているが逃げようともしなかった。その鳥は怪我をしていた。
「可哀想に…」
 リリナは自分の着ていたボロボロになったメイド服のレースを自分で持っていた包丁で切り、怪我をしている所にレースを巻きつけた。鳥は小さな声で鳴きながら森の奥へと消えていった。すると背後から猫の鳴き声がした。
 リリナはその黒の猫を見た瞬間に背中が凍った。その猫は「ルーナ」。
「飛ばされた地点がちょうどここだったのよ」
 リリナの背後から誰かが居た。それはローブを身に纏った女性。「エルナ」だった。エルナはルーナを優しく抱き上げた。
「数分後に、貴方の育った国の兵士たちが貴方を捕まえに来るわ」
 エルナは微笑むとリリナをじっと見つめた。エルナはリリナの力が使えないように催眠術をかけた。
「ちょうどさ迷った場所で魔法に使える実はあってね…。それで、能力を持つものでも催眠術は使えるようにしたのよ」
 催眠術をかけて数分後。鎧を着た兵士たちが何人か来た。
「エルナ様!」
「今すぐこいつを国に連れて行き処刑にしなさい」
 エルナは兵士たちに指示を下すと兵士たちはそのままリリナを取り押さえて国へと連れて行った。リリナは一切の抵抗を見せなかった。