コメディ・ライト小説(新)
- Re: 俺のメイドは龍神様!! ( No.21 )
- 日時: 2019/04/29 13:19
- 名前: 闇夜 (ID: QDgN7dji)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
エルカは挑発するような言葉でアレンに襲い掛かる。
「それはお前が言えることかよ」
アレンはエルカの手に刀を突き刺した。だがエルカはまったく攻撃など効いてなかった。
「小僧にも言われたくないね…!」
そのままアレンはエルカに突き飛ばされる。だがアレンは諦める事などは無かった。
「やっぱろ刀と相手の手じゃ形が合わないか…っ!」
突き飛ばされながらも受け身をで耐えて着地するアレン。リリナはエルカに切れたのか包丁を握り締めてエルカを襲った。
「小娘は引っ込んどけ…!」
エルカはリリナを突き飛ばすがギリギリで回避して、その場に着地した。
「ほんと…救いようがねぇなお前…」
アレンはエルカの隙を見てはエルカの4本ある腕の一本を切り落とす。
「いくら剣魔とはいえど…この魔力を前にどこまで抗えるかしら?」
エルカは2本の腕でアレンを捕まえて締め付ける。するとエルカの腕1本が切り落とされた。
「ご主人様に手を…出すな」
「こざかしい」
尻尾で、リリナを払う。だがリリナは尻尾を切り落とそうとした。しかし、包丁を尻尾につけた瞬間、包丁にヒビが入った。
するとアレンは苦しくなってきて吐血をする。それをリリナが見た瞬間にリリナの両目が赤くなる。それと同時にエルカの腕を切り落としていく。
「邪魔」
エルナは尻尾でリリナを巻きつけきつくしめる
「さよなら…アレクト」
エルカはアレンをそのまま地面に叩きつけようとした。その直後、剣を持った凛々しい女性が眼にもとまらぬ速さでエルカの腕を斬りアレンを救出する。
「カルラさん…」
するとルーナは「私は救護に回るわ。カルラ、あなたの力になるわよ」とだけ言い残し消えて言った。
「戦場を駆ける戦乙女よ…。我が聖剣の輝きになるなら輝きを与えたまえ…!」
聖剣がさらなる力を増すと左右の金色の羽が輝く。リリナはカルラに目もくれずアレンに駆け寄った。
「カルラの奴…、女神の血筋であることを悟って悪魔の力であるルーナの力を自分の物に変えたのか…」
「ご主人様…」
リリナは心配そうな表情を浮かべ、アレンの傷などを龍神の力を使って傷を塞いだ。
「あぁ、悪い。助かった。」
アレンは肩を回すと、リリナは安心した表情を見せて胸を撫で下ろした。
「私が相手よ…エルカ」
カルラは聖剣をエルカに向ける。
「ご主人様を助けます…。私の仕事なので…」
リリナは微笑むとアレンを強く抱き締めた。「言うようになったな…お前」とアレンは静かに微笑むと、リリナはすぐに身体から離れた。
「誰かと思えばカルラじゃない…もうあなたを慕わないわよ。」
「逆にあんなみたいな化物から慕われる筋合いは無いわ」
カルラは挑発するような口でエルカに言う。リリナは「戻りましょう」と言い残すと再び包丁を構えた。リリナの赤い瞳はいつの間にかいつもの綺麗な桜色に戻っていた。
「言ってくれるわね…売女」
カルラを見てイラッとしたのか、4本の腕が刃に変わってカルラに襲い掛かる。エルカの腕は切られたはずだがいつの間にか再生されていた。
「どうしたどうした…その程度?!」
カルラは眼にも止まらない速さでエルカに攻撃する。
「さすが女神と言ったことか…」
エルカの見た目はまた変わり、完全の怪物となった。腕は8本ありその腕は刃に変わっていった。リリカはエルカの姿を見て気付いた。エルカの腹部に宝石らしいものが光り輝いていた。
リリナは1秒間目を瞑って瞼が開いた瞬間に腹部に包丁を投げつけた。
エルカは舌打ちをすると、包丁を腹部ギリギリの場所で掴んだ。
「どこ見てるのかしら?」
カルラは隙を狙うとエルカの目玉に剣を突き刺した。だがエルカの目玉は瞬時に再生される。リリナは集中して眼を瞑って後片腕の形をマシンのようなものに変形させた。
「な、なんだよそれ…」
アレンは始めてみた武器に目を丸くした。
「異世界から学んだ機械能力です」
「どうやって使うんだよ…」
リリナは何泊か間を空けると「分からない…」と小声で呟いた。アレンは苦笑してリリナを見た。リリナはとりあえず考えてエルカの体を狙いマシンを発射させた。銃弾のようなものがエルカの体に命中して穴が開いた。だがそれはすぐに再生された。
「なんなのよこれ…」
リリナはエルカの腹部を狙ってマシンを発射させるだが、エルカは腕で攻撃を防いだ。リリナは鋭い眼でエルカを睨みつける。
「こざかしい…」
エルカは腕を固めてシールドを作る。リリナが銃弾を何発撃ってもそれは全て防がれる。
「シールドを壊せば、こっちのものです…」
だが、エルカのシールドの硬さは異常なほどだった。エルカはただただ醜い姿になっていき、腕は全て凶器へと変わっていく。するとどこからか声が聞こえた。
『リリナ、カルラ、アレン。あいつはただ姿が醜くなり、強くなるだけよ。だから、弱点を教えるから良く聞きなさい』
その声は黒猫悪魔、「ルーナ」の声だった。
「お前どこから喋ってるんだよ!?」
『失礼しちゃうわ!人をお化けのように言わないでよ!…弱点は貴方達3人の魔力よ』
「魔力…かぁ…」
リリナは口を小さく開けながら呟いた。
「お前、悪魔だろ…」
アレンは小声で呟く。リリナは「魔力…」と呟くと腕のマシンを元に戻した。ルーナは怒ったのか声が大きくなった。
『失礼ね!私は可愛い黒猫よ!もう教えてあげない!』
ルーナの声はそのまま消えてしまった。アレンは「めんど…」と思いながらもルーナを呼ぶが返事が返ってこない。
「自分たちで考えろってことですか…」
リリナは苦笑しながら言った。アレンは「なんかごめん…」とカルラとリリナに謝るとカルラは「私も同じ事言おうとしてたし…」とカルラも苦笑をした。
「とにかく、3人の魔力をどうするかだな…」
「…なら、私達の魔力を合わせて…エルカの弱点に当てるとか…でしょうか」
リリナは小声だがカルラとアレンに説明した。「そうかもしれないな…」とアレンは、小さく頷いた。リリナは眼を瞑って龍神の力を償還させた。続いて、アレンとカルラも眼を瞑り、魔龍や、聖龍の力を償還させた。
リリナは腕を上に上げた。アレンも頷いて腕を上げた。「信じるわ…」とカルラが呟くと腕静かにあげた。
『今よ!』
3人が腕を上げた瞬間、空にルーナの声が響き渡った。アレン、カルラ、リリナは握りこぶし作る。手をぎゅっと強く握り、3人の魔力は1つとなっていった。
『叫べーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』
「「「はあああああああああああああああああああああああああ!」」」
3人が一斉に叫ぶと、3人の力は金色の龍へと変わった。リリナはエルカを見ると目を鋭くした。
『エルカ!もうさすがに逃げる事など出来ないわよ!』
「お互いこれが、最大みたいね…!」
エルカは巨大な闇の塊を作る。
「皆…せーので行くぞ…」
アレンは2人に指示を出すとリリナもカルラも同時に頷いた。
「行くぞ…!せーの!」
「「せーの!」」
アレン達の力とエルカの力が同時に発動される。だが、エルカはそのままアレン達の力に飲み込まれていった。
「そんな…なんで…」
「所詮あなたは…力に溺れた者でしかなかった……」
「ふざけ…る…なぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
エルカは何も残らず塵となって消えた。アレンとカルラは体力の消費しすぎたためか地面に膝を付いた。リリナも限界だったが、心配をかけたくなかったためか「お疲れ様」と一声立てて微笑んだ。いつの間にか、近くにはルーナも立っていた。ルーナも「お疲れ」と声をかける。ルーナの手には弓矢が握られていた。
ルーナはアレンをターゲットにして弓を構えた。
「アレン…!?」
カルラはアレンを押し倒そうと脚を踏み入れるが体力の限界で、脚さえ動かなかった。アレンは目を見開きながらルーナを見た。
「ご主人様!?」
リリナはルーナの行動に目を見開いた。リリナは最後の力を振り絞ってアレンに近寄りそして…。
―――アレンを押し倒した。その瞬間に、矢はリリナの心臓部に刺さった。