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最終章　ご主人様


「龍神？それがどうしたんだ？」
「普通の龍神じゃない…彼女は神によって、恵まれた者…」
　カルラの言っていることは上手く理解できないアレンだが、とにかく凄いことは分かった。
　数分後、リリナの瞼がうっすらと開いた。
「ご主人…？」
「リリナ…」
　そして、アレンは子供のように泣き喚いてリリナに抱きついた。リリナは優しく微笑んで荒れんの背中を優しく撫でた。
「ごめんなさいね…ご主人様」
「人騒がせな奴だ…」
「ごめんなさい」
「謝る必要なんてねぇよ」
　二ッと笑ったアレンはリリナの頬を軽くつついた。リリナも微笑んで二人は見合った。
「ハッピーエンドってことね」
「だな…。カルラ、ありがとな」
「どうってことないよ」
　カルラは腕を組んで微笑んだ。リリナはアレンの手を取り立ち上がった。
「…帰りましょうか。我が家に」
「だな…カルラも来るよな？」
「もちろん…行くに決まってるだろ」
　こうして、三人で家に帰り、幸せな日々を過ごした。



　…俺のメイドは龍神様って訳だな。