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第1章　探し人を探しに

　最近は快晴も続き、洗濯日和でもあった。綺麗な髪を揺らしながら、リリナは洗濯物を庭に干していた。その様子をアレンは紅茶を飲みながら見ていた。
「手伝うけど…?」
「大丈夫ですよ、ご主人様」
　いつも通り優しい微笑を見せるリリナ。アレンは頬を掻きながら「無りすんなよ?」と言いテーブルに置いてあった本を開いた。
　全て干し終わったのかリリナは籠を庭の隅に置いて、アレンの所に来た。
「紅茶のおかわりは?」
「あぁ、お願いして良いか?」
　テーブルにあるポットを手に取り、カップの中に紅茶を注ぐ。森の奥の屋敷のため、かなり静かだった。鳥の囀りと虫の鳴き声が聞こえる。
　そんな静かな森の中を騒がせる二人の人物が居た。

「リリナー!」
「は、はい?!」

　リリナは目を見開いて門の方向を見た。そこには誰かに追いかけられている状況を楽しんでいるカルラが居た。アレンは呆れたのか苦笑いをして、その二人を眺めた。
「レミィ…様。一回離れたら…?」