コメディ・ライト小説(新)

Re: 俺のメイドは龍神様!!〔2期決定〕 ( No.28 )
日時: 2019/05/02 09:40
名前: 闇夜 (ID: QDgN7dji)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「嫌だよ~だってカルラが構ってくれないんだもん」
「私は忙しいんだよ~~~レミィ~」
「ワードだもん!」
 言い争う二人をアレンは苦笑いしながら見ていた。リリナはレミィの服を掴んでカルラから距離を置かせた。ワードは頬を膨らませて足をタバタバさせた。
 すると、門の開く鈍い音がした。
「客か?珍しいな」
「見てきますね」
 早足でリリナは門の方向へと向かった。門の前にはアレンに似た顔立ちと身長の白髪の青年が立っていた。目は青いが輝き一つ無かった。
 後からカルラとワードとアレンが歩いて来た。するとカルラは「あ!」と声を出した。
「…あぁ、さっきの」
 白髪の青年はカルラを見て言葉を発した。どうやら、カルラと青年は面識があるらしい。そのため、青年を屋敷の中へと招きいれた。

「申し訳ない…」
「いえいえ、大丈夫ですよ。ごゆっくり」
 一礼するとリリナは厨房へと戻っていった。向き合い状態でアレンとカルラは座った。ワードはリリナと一緒に手伝いをしている。
「で…カルラ。この人はどうしたんだ?」
「さっき、森に居た時に太刀振り回してまして…」
「いや…その…あの…練習してたんですけど」
 青年は苦笑いをして頬を掻いた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 話を全て聞いたアレン。この青年の名前は『ロラン』と言う。ロランには大切な人が居たらしく、彼女は死んだりしない体質だった。だが、ある日珍しいことに彼女が風邪らしき症状を出し、1週間後に亡くなったと言う。何者かの仕業らしく、守り抜けたかった自分を成長させようと修行をしていたらしいのだ。
 カルラは頷きながらロランの話を聞いていた。
「話は分かった…まぁ、とりあえず今日は泊まって行け。ここから街までは相当の距離があるだろうしな」
 アレンは優しく微笑みを見せる。ロランは少し考えた後に頷いた。結局今晩は、ロランが屋敷に泊まる事になり、久々に屋敷も賑やかになってきた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~