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コメディ・ライト小説(新)
- Re: 俺のメイドは龍神様!!〔2期決定〕 ( No.29 )
- 日時: 2019/05/02 10:54
- 名前: 闇夜 (ID: QDgN7dji)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
闇獣屋敷はいつも通りの静かさを保っていた。日差しが差し込む大きな窓。ロランはカーテンを開けて部屋の中に日差しを入れる。時刻は朝8時。リレイナはまだ寝ている。
「おーい、リレイナー」
二階の部屋で眠っているリレイナを呼ぶ。降りてくる様子は無いため、ロランはリレイナの部屋へと向かった。
ノックを二回しても彼女の返事は無かった。鍵も開いているため、リレイナの部屋の中へと入った。いつも彼女が使っているローズシャンパンのシャンプーの香りが部屋中に香る。
大きなベッドには幼女のような体の小さいなリレイナが猫耳と尻尾をかすかに揺らしながら子供のような寝息を立てて眠っていた。
「リレイナ…朝だよ」
ロランは優しくリレイナの頬を指で突いた。するとリレイナは瞼をゆっくりと開けた。いつも通り綺麗な青と赤の目が輝いている。
「…ん?ロラン…もう朝か…おはよぉ…」
可愛い欠伸をしてリレイナは目を擦る。ロランはリレイナの手を優しく握って部屋を出た。
朝食を済ませた後、リレイナは『町に出かける』と言い帽子を被った。
「俺も…行くぞ?」
「良いよ、私一人で行くからさ」
リレイナは笑顔を見せると快晴に照らされながら屋敷を出て行った。この時、リレイナの笑顔が最期になることを、ロランは知らなかったのだ。
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