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コメディ・ライト小説(新)
- Re: 出会いと運命 ( No.2 )
- 日時: 2019/05/01 01:03
- 名前: ナナモア (ID: J69v0mbP)
『想いの卵焼き』
「んー、、ふわぁぁ〜」
男の子がソファから起き上がって大きなあくびをした
あたしはエプロンを付けて、おたまを持ちながら
「おっはよー朝ごはんでっきーるよー」
と、良いリズム感で話しかけた
「お、お姉さん。僕...」
「あたしはお姉さんじゃない!明日香だよ」
「明日香...」
「そう明日香!んでー君は?」
「俺は...裕貴。湊裕貴」
「裕貴、裕貴、裕貴...ゆうくん?」
「ゆうくん」というニックネームが恥ずかしいのかゆうくんは頬を少し桃色に染めた
「あっはは、じゃあゆうくんね。ほら、ゆうくん。椅子に座って」
コクリと頷いて椅子に座った
「ほらーできたよ」
おぼんにお味噌、卵焼き、ご飯、お茶、箸をのせてテーブルに置いた
「えっと...明日香。」
「食べて食べて...!」
エプロンを脱いで、ゆうくんの前の席に座った
「「いただきます」」
ゆうくんが真っ先に卵焼きを口へ運んだ
「ど、どうかな。」
「——普通。砂糖入れすぎ、甘い。それ以外は完璧かな」
痛いところをつかれて「うっ。」と肩を落とす
「あ、あたし〜甘いの好きでさぁ。いつもの癖で〜」
もぐもぐと次にゆうくんはご飯と味噌を口に運んだ
「おいしいっ!」
ぱぁっ!と笑顔になったと思ったら急にうつむいた
「どうしたの?」
「・・・、いや?なんでもないよ。それより、色に性格があるって知ってる?」
「え?」
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