コメディ・ライト小説(新)

Re: 霊障対策・零<改> ( No.6 )
日時: 2019/05/02 11:30
名前: 来海九重 (ID: s00TEuml)

そこには既に多数の刑事たちが集まっていた。テープを越え中に入った。
他の刑事たちの体をすり抜け子どもの霊が玲音の元に集まって来た。
『お姉さん、私が見えるの?』
玲音「うん。もしかしてここで何か、誰か見たんだね?良かったら教えて」
『確かね~こーがって名前だったよ。えっとねぇ手が真っ赤でね、顔に
包帯してた』
『それだけじゃなかったんですよ』
中学生の少女の霊が割って入って来た。
『もう一人、男の子がその人と話してたんです。ヤバいんですよ、
カニバリズムですよ!』
ユウ「その子、こんな感じの子か?」
ユウは褐色肌の少年の写真を見せた。少女は「そうですそうです」という。
『あ、でもこんな小さくなかったかな?話し方は幼稚園児みたいだったけど
成人ぐらいの身長だったし。そうだな僕は鬼でお母さん食べちゃったとか
言ってたよ』
『あ、そーだ!骨を食べてるお兄ちゃんも俺は骨を食べなきゃ死んじゃうって
言ってたんだよ!』
玲音は小さな女の子の頭を撫でた。
玲音「ありがとう教えてくれて」
二人は照れくさそうに笑って姿を消した。玲音の前に男が立った。
???「アンタら霊能対策課の刑事か。俺は大神咲斗だ」
玲音「私は佐伯玲音、こっちは2係のユウさんと総悟さんです」
大神「霊能課が来てるってことはこの事件はオカルトの類か?」
ユウ「まぁそんなところだ。人食い鬼と骨食い男だとよ」
他の刑事は首を傾げるか嘲笑っている。そんなわけねえだろ、と。だが
大神は納得しているようだ。
玲音「どちらも人間を喰らっています。あり得ないと思うかもしれないけど
それが事実です」
大神「そうか…そういうのは俺たちじゃなくお前たちの方がいいか。
丁度伝達も回って来たし任せるぞ」