コメディ・ライト小説(新)

Re: 霊障対策・零<改> ( No.8 )
日時: 2019/05/02 17:25
名前: 来海九重 (ID: s00TEuml)

命「ここに佐伯玲音はいるか」
扉を開けて来た命は玲音を探して居た。
玲音「あ、はい。私ですけど」
命「少し、話がある」

離れた場所で二人は向かい合う。
命「霊能力は…何かをきっかけに目覚める場合と生まれた時から持っている
場合がある。前者は少数だ。その中にはお前がいる。前の課長、佐伯慧という
男がいる。聞き覚えはあるか」
佐伯慧、佐伯玲音の父であり霊能課の先代課長。
命「俺のデスクの中にこんなものが眠っていた。お前の父親は預言者か
何かか?この紙に今いる職員の名前が全部書いてあるぜ。まぁそうだった
らしいがな。その手紙の中にお前についても書いていた。お前の父親も
元々はお前と同じで霊が見えたり触れたりできる程度だったがある時を機に
とんでもねえ霊能力に目覚めたって話だ」
玲音「何だか凄い詳しいですね課長」
命「俺の親父がお前の親父さんと仲良しだったからってのとこれがあるから。
そのある時ってのがお前が生まれた時らしいぜ」
扉をノックする音が聞こえた。命は席を立ち扉の前に行くと振り返り
後は親と話せという。
???「玲音、お仕事お疲れ様」
玲音「お、お母さん!」
玲音の母、佐伯美音は玲音の隣に座った。
美音「お父さんの事、少しだけ聞いた?」
玲音「うん…」
美音「元々オカルト好きで怪談話とか大好きだったの。お父さんがね霊が
見えるって聞いて何だか嬉しかったのを覚えてる。お父さんね玲音が
生まれたときに見えたって叫んだの」
玲音「見えた?何が?幽霊?」
美音は「私にも見えたの」と言ってから話し始める。
美音「大きくなった玲音がここで働いてるところ。貴方の霊能力は
不思議なんだって言ってたのよ。分理と融合の二つを操るって…その力が
あれば今回の加害者の子、救えるかもしれないわよ」
美音の身体が透けていく。霊、否玲音の守護霊は両親だった。