コメディ・ライト小説(新)

Re: 霊障対策・零<改> ( No.9 )
日時: 2019/05/02 20:50
名前: 来海九重 (ID: s00TEuml)

2係の係長、睦月真の兄、睦月 つるぎは真に伝言を頼んだ。
真『剣か?なんで電話なんだ。すぐ近くなんだから来ればいいだろ』
剣「俺も忙しくて離れられねえんだ。手身近に伝える。確かそっちに
分離と融合を操る霊能力者がいるよな」
真『佐伯か…アイツがどうした?』
剣「骨食い咲風紅牙は骨食いに憑りつかれている。ソイツのことは
詳しく知ってるだろ?」
骨食い、がしゃどくろという妖怪の弟のような妖怪で人から人へ
憑りつく妖怪だ。宿主が死ねば次の宿主に憑りつき人を殺す。
剣「それで俺たちは宿主を倒すことは出来ねえ。警察が殺人鬼を生むわけには
いかねえだろ?そこでだ、その佐伯って奴の能力で無理矢理融合させれば
恐らく連鎖は止まるはずだ」
咲風紅牙の魂と骨食いの霊をくっつけ一体化させれば彼が死んだとき同時に
浄化することができるという考えだ。
真『分かった。場所は何処だ?そっちに佐伯を向かわせる』
剣「あー今、鬼童夕陽がソイツと応戦してるらしい。パワーファイターだし
スタミナもあるから大丈夫だろうが傷を負ってないとは言いきれねえ。だから
急いで向かわせてくれ」
真は小さく頷き玲音を向かわせた。

場所は夕方、封鎖された公園。咲風紅牙の前には赤紫の炎のような刺青が
浮き出ている刑事、鬼童夕陽がいた。
夕陽「お前の悪事ももうすぐ終わる」
紅牙は首を傾げる。
紅牙「何だ?そっちの親玉でも来るのか」
夕陽「俺よりも一年先輩の人が来てる。戦闘向けではないですけどね」
紅牙「なら心配はいらねえな…俺も死ぬのは嫌だからな…誰が来ようが
容赦はしねえ!」
異形の腕が振り下ろされる。赤紫の炎を纏った拳で夕陽は応戦する。
係長の剣曰く、傷を付けられたら最後、白骨化していくらしい。