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コメディ・ライト小説(新)
- Re: うちのクラスには魔王がいる ( No.25 )
- 日時: 2019/06/26 18:42
- 名前: 塩鮭☆ユーリ (ID: 7/pkw8b6)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12560
☆昔話をしようか 03
息をのみ、麻尾宇の次の言葉を待つ。
「実はな、我らは……世界を救うヒーローとヒロインだったのだ!」
…………は?
あまりのことに、俺は唖然、というかもう呆れを通り越してこの麻尾宇はいよいよ自分が何を喋っているのかわからなくなったのかと思った。
「あー、取り敢えず聞くが、何から世界を救うんだ」
「数学」
……。
即答した麻尾宇の顔を見て、頭がズキズキと痛んだ。
こいつ……いよいよだめだ。
俺の夢と全く関係のない嘘を大真面目な顔して言うんだから。
「因みにヒーローとヒロインっていうのは」
「我がヒーローでお主がヒロインに決まっておるだろうが」
「……決まってない」
何故だ。
この麻尾宇、結構真面目にやるべきことだろうに、真面目にしようとしない。
あんまり自信満々に言うものだから、もうつっこむ気力もなく、かといってあのおかしな夢をもう一度説明したくもなかった。
よし。
ということは、俺がこの麻尾宇といる理由はなくなったな。
「じゃあな、麻尾宇」
すっと麻尾宇から離れ、角を曲がる。
これ以上麻尾宇と関わりたくはなかった。
だからーー。
麻尾宇が後ろでボソリと呟いた言葉も聞こえなかった。
「……もう、二度と、お主を失うものか」
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