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コメディ・ライト小説(新)
- Re: セツキズ ( No.5 )
- 日時: 2019/12/22 12:44
- 名前: 朱代 玄々 ◆YYkGnvovR2 (ID: Re8SsDCb)
「........そうですね ですが、俺はルシアには殺す側に回ってほしくはないので、俺が逆の立場なら譲りません」
"ルシア"は静かにそれでいてはっきりとした口調で口にする、余程曲げられない思いがあるのか
強く固く手を握り拳を作り、本来のルシアならしないような殺意を含んだ眼差しで空を見上げた
彼、ルシアの中に居る倖永真白は、二人が言っている通りに罪を犯していた
それは彼、真白が1年前に犯した罪、ルシアによって戻された罪をまた繰り返してまで犯したために入れ代わりが起こってしまった
真白の罪は、彼の最後の願い........そのものだ
自分を殺してもらう事だ、自分を自分で殺してしまうのは本当に必要ない存在だとそう感じたのだ
勿論、自分がもう一人居たら殺し合う事だって........俺は自分の存在意義が見出だせず、後々嫌われるのなら最初っから嫌われた方がまだマシだと
好かれるとか思っていない、俺は自分が大っ嫌いだから......俺は昔の俺は虐められる前の俺は........どうやって接していた?
もう、それすら分からない........ただ、分かっているのは要らない存在、代えが効く利く存在で........皆より遥かに劣った存在だと皆の下に居る存在
............俺の声は、皆には聞こえない......それでいいんだ、俺は最低な最悪な存在で、誰かに恨まれて人の手によって殺してくれればそれでさ
嗚呼、でも愛したいって思える人に、信用する人に......殺してもらえたらその時だけ存在がって思うんだ、俺は
「えぇー、ちょっとは譲るとかないのかな、君は 僕なら殺気を出さずに殺せるよ だってレオや姉さんのためなら僕は幾らでも汚れても良いからね」
そして、真白の中に居るルシアの罪は王殺しだ
一時保存。
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