コメディ・ライト小説(新)

Re: ☆星の子☆ ( No.26 )
日時: 2011/09/29 20:17
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: EZ3wiCAd)

2章     12話「やっぱり子供!」


 光聖君が黒板へと歩いて行く。
 その背中には不安の塊は乗ってなく、顔には余裕満面の笑み……――――
 逆に私が不安に胸を高鳴らせていた。

                        ≪(−6)+(+7)−(−3)≫

 そう書かれた式の下に、光聖君はカリカリ文字を書いていく。そして、光聖君は迷うことなく「できました。」と告げた。
 男の子なのにやけに綺麗に字を綴るなぁ。
 先生は隅々までチェックしたあと、「うん。完璧だ。」と満足気に頷いた。そして、いつもは手厳しい教師の筈が口で弧を描いて、光聖君を称賛する。

「皆ちゃんと見ろー。ここ今日勉強するところだからな。如月に拍手!」

 パチパチパチパチ……

 光聖君は弾ける拍手の中を悠々と歩いた。

「光聖君、さすがだね。見直したよ。」

 光聖君が席について、私は小声で囁く。
 まだ習ってない問題を何故解けるのか、不思議でたまらない。
 そんな私を見て、光聖君はウインクして胸を張った。そんな姿は、いくら問題を解いた姿を見てもやっぱり子供だった。