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コメディ・ライト小説(新)
- 第七話 えー、成功…かな? ( No.9 )
- 日時: 2019/11/25 19:09
- 名前: 酒井ネコのミコト (ID: qNIh9ax1)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
白い光が暗く息苦しい猫ちぐらの中をおおい隠し、一瞬身体が軽くなった。
意識が薄れかけてきたころ、大きくぴんと立っている猫の耳ぐらいにしか聞こえない耳鳴りがした。
ジル「うう、ここは…?」
目が覚めた。ここは何処かは知らないけれど、確かに僕は生きていた。手の感触を確かめてみた。堅くてざらざらとした感触。世界中が柔軟猫用防音絨毯に包まれた22222年の地面にはあり得ない感触。これは、昔博物館に行ったときに触った「土」の感触に良く似ている。きっとこれもその一つなのだろう。僕はそう思って、地面を見た。茶色くて、湿っている。何だか、下品な色だなぁと思い、地面から慌てて前足を地面から離した。ともかく状況を確認しよう。ここは日陰のようで、土がある。湿っている土は、なんだか汚い。ここから動いてみようと思い、前足を前に一歩、進めた。するとまぶしくて、思わず目を細めてしまった。(厳密に言えば瞳孔だが。)上にプラスチックで出来ている椅子の様な物を確認した。乗ってみることにしよう。暑くてクラクラするが、なんだか、日当たりが良くて気持ちが良い。猫の本能だ。やっぱり本能には抗えない。とても眠くなってきたので、ここで微睡んでいることにした。
起きたら様子がおかしい。さっきまでいた椅子とは違って、フローリングの上にいる。冷たくて寝転がると気持ちが良いので、22222年にも存在している古き良き床材だ。うーん、何があったのだろう?
まあ、僕が思うに、きっと
「時空飛行」してしまったようだ。
作者の制作日記
「ねこみみ探索記」を読んで下さり、有り難うございます。
ここで、第一章は終了いたします。
ここからは、タイムスリップしてしまったジル達の物語に入ります。
投稿頻度が落ちるかもですが宜しくお願いします。
では、第二章で!
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