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コメディ・ライト小説(新)
- Re: 鍵のない青 ( No.7 )
- 日時: 2019/12/20 20:17
- 名前: 柚 (ID: D.48ZWS.)
放課後…。
その校舎の一角には、文芸部と称した組織…M&A。
疑心の塊が渦になって現れている様に、得体の知れない場所だった…。
「ねー、姫ちゃん姫ちゃん!次はどうするー?」
「どうするって…無駄に動いてバレてはいけませんから…。」
何か思いあがって、沙羅がユッサユッサ降る。
それに対応してか、花音はぎこちない苦笑いを浮かべている。やれやれとした表情を見せながら、辺りに散らばっている生徒。それは約10人くらいだろうか。
花音は、風にも負けないくらいの爽やかさで辺りに点々と撒いている生徒たちに呼びかけた。
「明日からは、新入生が来ます。もちろん、私たちと同じ立場…。わからない事があったらいろいろ教えてあげる様に。」
憂鬱に揺れている生徒…やる気満々で綻びってる生徒…。
怪しいと共に、人脈も様々。。
…幼稚園児の様に、人形の様な可愛らしさじゃない。
その裏には、因縁と不可解と言う名の渦が、巻き寄せていたものがあった…。
翌日…。
「おはよ!茜!どーしたのよ?」
もつれ過ぎた髪型は、鳥の巣の様に絡まっている。
こんなの校則に引っかかるよ…。昨日の寝不足を後悔しだす。
はぁ…とため息をつきながら、私は授業の波に飲み込まれるのであった…。
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