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「とある心霊現象を調査します。」

「「「「はぁ！？」」」」

全員に小さな波が立つと、机がガタガタ揺れる。
心霊現象…オタクじゃあるまいし…なんで今すぐにでもツッコミたいが…。

平然と会長が落ち着きを走ると、切なさに負けずとも瞬きをする。
決意、いわば自信の象徴とも言っても過言ではない目を見せると、さらに口を開いた。

「この学園内に、“火妖ヒノアヤカシと言う噂が流れています。ましてや、この学園内に『魔法族』がいるのではないかと囁かれている様で。私達…我ら魔法族が黙っていられません。」

「火妖？」

自分の頭にふつふつと湧く疑問の湯気。
それを見かねたのか、斜めに位置していた先輩が口を開いた。

「はーい！沙羅知ってる〜ぅ。えっとぉ火妖はねぇ、むかしこの地方に存在した妖あやかしのことだよぉ！子供を拐うことで有名なの。でも、目撃数はまったくないしね…。」

イマジネーションというなの想像を心に満たす。
しかしどうやって…新たな疑問も膨れだす。

「あの、会長！目撃件数が少ないのに、どうやって調査を…？」

全員に沈黙が走ると、さらに斜めにいる、
ー同じクラスのー月影さんが話し始めた。

「…そこは、あの作戦でどうでしょうか。」

「よーし、夜篠ちゃんおけおけー♪」

「じゃあ、それでいきましょう！」


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「本当にこれでやるの？月影さん…。」

「…大丈夫です。この『トロイの木馬』作戦で…。」