コメディ・ライト小説(新)
- あやかし町 第一期 #6 (活動復帰報告) ( No.11 )
- 日時: 2020/05/30 12:22
- 名前: 鳴海埜 (ID: VHEhwa99)
この度は、活動休止の件、
誠に申し訳ありませんでした。
無事体調が万全になりましたので、
活動復帰していこうと思っています。
更新ペースは不安定ではありますが、自分のペースで、皆様が楽しめる物語を書いていきます。何卒、応援宜しくお願い致します。 鳴海埜
・・・・・・・・・・・・・キリトリ線・・・・・・・・・・・・・
第一期 #6[和国]
「.......な.......さ.…な……咲奈...」
誰かに名前を呼ばれている気がする…
若い…男の人の…声…?誰だろう…。
「…….ん...」
呼ばれる声に惹かれる様に、薄らと瞼を上げれば、そこには、ぼんやりと誰かの人影が見える。徐々に意識を取り戻し、目を見開いては、そこには心配そうに此方を見つめる彼の姿があり、辺りを見渡しては、全く知らない場所に居ることに困惑を隠せず、不安そうな顔を浮かべて。
「こ、此処が…和国…?」
そう彼に問い掛けると、彼は そうだ とコクリと頷いた。私は戸惑っていた。本当に、あやかしの国[和国]などあるのか、そこへ行けるのか、と。
だが実際に、今私は和国に居る様だ。
「あ、あの…今更なのだけれど…」
ふと、彼の名前が気になり問い掛けてみた。すると彼は
「僕の名前は御月。九尾の御月だ。」
そう名乗って、にっこりと優しく微笑んでくれた。とても優しく、暖かい笑みだ。自然と此方も笑みを浮かべた。
改めて辺りを見渡すと、お面を着けている者、馬頭、獣の耳と尻尾が生えている者、様々な者達が行き交っていた。そして、見て分かるように、その者達は皆『あやかし』だ。やはり此処は、あやかし達が暮らす世界【和国】の様だ。
「何故私を…此処へ連れてきたの?」
そう御月に問い掛けた。すると彼は、
「ここ…和国の存在を信じてもらう為。そして…この世界の支配者…鬼神様に会って貰う為だよ。」
そう言った。私は血の気が引いた。
第一期 第6話 終