コメディ・ライト小説(新)
- Re: アメのち蒼色 ( No.2 )
- 日時: 2020/01/20 19:20
- 名前: 餅果 (ID: D.48ZWS.)
episode 2 スーパーアクター
「ねぇ…もう…我慢できないよ、私…。あなたに、裏切…られてっ。辛いよぉ…。」
「カットー!はい、オッケー!瑠璃奈、位置少しずらしてー。あと小道具用意!休憩入るよー。」
演劇部の舞台で、演技が舞う。
これぞ青春!と胸を張って言える事だ。
「瑠璃奈おつー!なっかなかの演技じゃん。」
「へへっ、リサだって相手役上手いよ!と言うかすぐ台本暗記しちゃってさあー。」
「そりゃ、暗記すんのにめっちゃ苦労したさぁー!ベットでゴロゴロしながら見てたら足つっちゃて。いろいろアクシデントも多いし?」
演劇部の名物、幼い頃から抜群のコンビ『ルリ・リサ』。
感情移入演技はピカイチ『森下 瑠璃奈』とテキパキとした演技が持ち味の『桑江 リサ』
「2人が合体すれば最強なのに〜」とも言われる最強タッグだ。
「お疲れ、リサ・瑠璃奈。下から見てたけど最高だったぞ、お前らの演技。」
「遥斗サンキュー!でも、1年なのに総監督務めるのも凄いわよ。」
「まぁな、先輩から『恐怖の幼馴染達』って言われたもんだし。」
…その恐怖の幼馴染達のメンバー(?)の一員、『大塚 遥斗』がお茶を差し出す。
彼は1年生という若さから総監督を任せられたいわばスーパースターである。
まぁ、『恐怖の幼馴染達』と言われるのにも納得が行く。
「あ、そう言えば遥斗と瑠璃奈ってさーどうしてこの道目指したの?」
「えっ、演劇の道?そうだな…俺は、子供の時に見たアニメに感化されただとかないとか…いやまぁ!今俺が監督を目指すことには変わりないからな!で、瑠璃奈は?」
遥斗が質問を瑠璃奈に振る。
すると彼女は、思ったより軽く口を開いた。
「理由?そんなの男子にイチャイチャされたいからに決まってるじゃない!ほら、
『ヒロイン』という名の化けの皮をかぶれるし?と言うか、将来私は女優になってたっくさんの男性ファンにチヤホヤされてぇ。そしてしまいには人気俳優との結婚…あぁ…夢が膨らむわ〜。」
「お、おう。そうか…。」
この日リサと遥斗は、彼女(瑠璃奈)はどこか『メンヘラ』な部分があると一生心に刻むことになった…。
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☆今回は『演劇部』をテーマにして描いてみました!…どうしてこんなにも結末がブラックになってしまうのか…。