コメディ・ライト小説(新)

Re: ♧共同体魔術♧ ( No.4 )
日時: 2020/02/11 14:34
名前: 紅蓮 (ID: D.48ZWS.)

「どうしよ…大炎祭まで間に合うかどうか…。」


仕方無しに宿題を出された私。
1人でに悩みを浮かばせる。
そりゃあ…自業自得だけど…。不貞腐れたような教科書を何遍も写すのも無理があるだろう。




________…そもそも大炎祭とは。



一年に一度、新入生を祝う大きな祭り。
キャンプファイアーに踊らされて、何万人もの人々が訪れると。
特に、アージェンス地方に古くから祀られている『大炎の魔術師』への祈りは、伝統とされている『マジェスティ・ランタン(魔法灯火)』を天高く飛ばしてから始まる。

大炎祭はそれだけではなくて…
普通の高校で言うと、『文化祭』と言ったところか。数々の屋台が学園内に佇み、それを
管理するのはもちろん学生達。
定番の魔法綿飴、チョコバナナ、そしてたこ焼き…魔術師が年々継承してきた郷土料理もなお、大炎祭を飾るものらしい。

そして最後、一流の魔術師達が空を徘徊して願い粉を振り撒く。
それが無くなる…落ち切る前に、願い事を唱えればその夢は叶うらしい。

「何がなんだか…、まぁ明日は楽しみってことかな…。」

私はため息をつきながら、ただ羽ペンを走らせた。