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コメディ・ライト小説(新)
- Re: ♧共同体魔術♧ [キャラ絵] ( No.6 )
- 日時: 2020/05/04 12:59
- 名前: 紅蓮 (ID: ET0e/DSO)
「…星の継承者。どこに…いるのか。」
________…こんな事。アマンダにもフランにも言えん…。
せめてでも、戦火に包まれる前に見つけ出さなければ。
焦る気持ちをただただ抑えて、微かに溜息を吐く。
星の継承者…そしてヒヴェール家の。
どれも解き明かさなければならない。
皆の為。
私の為…。
星の継承者。
昔童話で見た者は多いだろう。この世界に平和を振り撒き、実力は紋術師そのものと長年囃されたらしい。
ただ、その力は世界を壊す。創造と破壊は紙一重である___。
「で、ジエル。例の件はどんな?」
「はい。次第に情報は集まっています。ですが断定に入るのはまだ困難かと…。ウララさんあなたならきっと解決が早いだろうに…。」
「まぁまぁ。私なんか無理よ、そんな事。昔の話を蘇らせても意味がないわ。…それと、
大変よね。こんな組織にも巻き込まれちゃって。残念だけどまだヒヴェール家の事柄もまだ萎れてる。まだ…その傷も残ったまま。」
「いや、傷のことは気にかけないで下さい。これと一緒に歩んでいくつもりなので…。この組織だって、徘徊していた私を救ってくれた一つなんです。…だから、全力をかけるなんて当たり前なんです。だから…私なりに今を生きているつもりですので。」
「そっか。思ったより元気そうで何より。ところで、星の継承者。アレを悪用でもされたらアージェンスもこっぱみじん。はぁーああ。やっぱり魔術って怖すぎてしょお。」
SME。
魔術政府。この地方の最高峰の行政である。
談話室での影の会話。
何も進展は起こらなそうだけれども、いつかきっとって信じ続けてもいいかもしれなくて。
「やっぱり私は…。」
頬にある傷を撫で、ローブのフードをもう一息被る。
…私。星の継承者の事、断定は出来ないけれども。心当たりだけは…。
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