コメディ・ライト小説(新)

Re: ♧共同体魔術♧    ( No.13 )
日時: 2020/02/14 20:01
名前: 紅蓮 (ID: D.48ZWS.)

________……上空にて。

「…なんとか空に上がれとね。普通だったら、禁止されてるんけどね。」

「うっわあっ!屋台屋台っ、マジェスティ・ランタンもめっちゃ綺麗〜。んで。アマンダさぁ、今回は何するの?」

「今回は祭りだから、手荒な事は出来んよ。今回の作戦は____。」

腕に付き纏ったバンドを見つめる。
なんと言っても、真ん中に埋め込まれた紅魔石こうませきが目立っている。

今回の作戦は、このバンドを使って行うそうだ。いわゆるITを使った作戦とも言っていい。
まず何故今日の大炎祭に決行したのか…。
ただでさえ来場者が多いアージェンス魔法学苑には、地元民、そして他地方の人々が訪れる一種のチャンスとも言われている。
ただ、こんな人混みの中では継承者を探すなんて無謀な事である。

…そこで、紅魔石だ。

アージェンス地方から遥か1000m東に位置するアルデバラン地方の名産でもあり、魔術師に秘めた力に反応するモノらしい。

まだ信じ切れないが。本当にこの中に…。

「あれ…」

裾の中で光る物が一つ。
炎のように明るく、目の奥を燃え上がらせていた。

「もう、反応?…そう言えばジエルの下の方って…。」


今もまだ輝き続ける紅魔石。
その下には…フラン?