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コメディ・ライト小説(新)
- Re: ♧共同体魔術♧ ( No.16 )
- 日時: 2020/02/17 17:00
- 名前: 紅蓮 (ID: D.48ZWS.)
episode2 高原の娘
「ここ…かぁ。アイオライト高原。」
周りに広がる壮大な景色。
てっぺんには、“月食の祭壇”があって、神聖なる場所として知られている。
「…広いけんね。スピカタウンとは違う物があると…。」
「へっ、当たりめーだろ?アイオライトはスピカより何倍もでけぇんだからな!」
新入生恒例の遠足。
私とアマンダとジエルとニーナ。並んで立つと、身長はそれ程変わらないがなんだかくすぐったい。
「そう言えば、今回の課外授業洞窟探検だってさあ!コウモリとかいるんだろーねー。」
「…あ、そっか。シオンタウンにコウモリいたもんね…はは。」
今回の課外授業は、『洞窟探検』。
基本的に魔術師は、洞窟の中を移動することが多くその中にはたくさんの暗号がある為若いうちから慣れる必要があるのだ。洞窟は、まれに別地方に繋がるものがあるので迷子にならないようあらかじめ印がついてある。
そして探検の目的。
班ごとに目的地へ進み、奥の礼拝堂にある『キー・ジェム』を持ってくる…。
それが今回の目的だという。
そして出発は、若葉時(午後9時)。そして雪洞時(午前1時)までに帰還することが任務だ。
________…カチッ……
時を知らせる懐中時計が軽い音を叩き出すと、始まりを胸にしまい私たちは一歩踏み出した。
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