コメディ・ライト小説(新)
- Re: 人魚姫は5日まで ( No.9 )
- 日時: 2020/03/15 21:32
- 名前: シナメ (ID: XLYzVf2W)
🐠⒎ イマドキ!スタジャン特集!!
かれこれ2年生になって2週間が経とうとしている今日この頃。4月の18日。
特にこれといった事態もなく、普通な学校生活を送っています。
いおんへのコメント、どうなってるかな…。
まあ、いっか。今日は日曜日だよ。
折角の休日にも関わらず、小雨が降り始めたけれど。
『本降りになる前にチャチャっと出かけてくるか!』なんて
前向きに捉えられる自分が、自分でもすごいと思う。
普通は『あーあ、雨降ってきちゃったよ』…でしょ?
…まあ、そんな事はおいといて、駆け足で準備して、
「ってきまーす。」
1時29分!…こんなのすぐ忘れるだろうけど、1時29分であることを確認して出発した。
小さめの少しかすんだ青色のリュック。その中にはレンタルしたDVD3枚と財布、スマホなどその他諸々。
雨にも関わらず、市の中心部でもあるドーム周辺には普段とほとんど変わらない位、人で溢れかえっていた。
傘の花が咲き誇っている。
ーこれ、1年の時いおんが梅雨をテーマにした作文で用いた文章。
文才もあるんだよな、いおん。勝てっこない。
そう考えているうちに、曲がるはずの道を通り過ぎていた。
急いで引き返し、そこからは1分足らずで着くモールにちょっぴり早足で向かう。
雨のせいで髪が不安定っていうのかなあ、これは。
髪をいじりながら、本屋へエスカレーターが運んでくれる。
新築モール、流石だ。まだ建って1年もたっていないから、設備とかも最新なんだよなぁ。
ここの本屋、『奏矢書店』っていうんだけど、
このモールが出来て初めて知った本屋。
木の温かみがありつつも、最新の設備を備えてるんだよね。お気に入り。
奏矢書店に出会う前っていうか、今でもそこまで本屋に行っているわけじゃないんだけど、頻度は増えたかな。
さて、奏矢書店の話はこれくらいにして、DVD返しにいこっかな。
そう思ってカウンターに向かう。
好きなんだよなぁ、ここの匂い。
……うーわ。
カウンター4つあるのに、1番空いてるとこでも10人…15人くらい並んでる。
日曜日の威力すご。
返却は後でいっかな。先、雑誌見に行くか。
18日の今日。御目当ての雑誌が発刊されるのは、毎月15日。
たった3日前5月号が発売されたはず。本当は15日に買いたかったなぁ。
お?あれって東磨くん?
「おーい。ヤッホ。」
「うお!ビクった〜。ひなか〜。」
彼は水越東磨、通称東磨くん。
今は1組だけど、去年同じクラスだったから一応交流はある。
そして、なんと読者モデル、いわゆる読モなんだよ。しかも、丁度私の御目当て雑誌の。
だから中学校入学したとき、人生で1番びっくりしたかも。
追記、モデルは8歳からやってるとのことで。
「今月は何?私それ今月のも買いに来たんだけど。」
「今月は結構メインでうつってんよ。スタジャンのところと、えーっと、あ、夏向けの記事とか。」
「へー、よかったじゃん。しっっかり見てあげるから!」
「あいよ(笑)」
「んじゃ!」
そうして、私たちの会話は1分足らずで終わった。
雑誌を持ってカウンターに向かった。けど、相変わらずの混み具合だった。
その日の夜。
ベッドの上で雑誌を読んでみる。
読み進めていくと、青っぽい文字で、
『イマドキ!スタジャン特集!!』
とあり、その下には男女混合で5人の読モがキメッキメのポーズでスタジャンを着こなしていた。
…ガチじゃん。東磨くんはセンター、しかも表紙にも抜擢されてるし。
5月は東磨月間なのか(笑)?
イカしたポーズをとる。これが東磨くんの仕事。
いおんも歌うのが仕事なの?
もう、全てにいおんを重ね合わせてしまう。
もう離れない、あの歌声。
Thank you for reeding!