コメディ・ライト小説(新)

Re: ♢訳ありな蒼い星 ( No.7 )
日時: 2020/03/14 12:16
名前: 霞 (ID: FpNTyiBw)

episode6 提案

「部活終わりぃーっ!やっほい!」

そう言うと、カレンはベットに身を任せる。
今まで白かったベットが、いきなりの重圧に耐え切れず一気にしわくちゃに化した。

「おい、紫那野。人様の家なんだからやめろ。何かごめんな、琴城。」

「後で直しとくから大丈夫よ。部活で忙しい皆を呼んだのは私なんだから。」

雅の神発言を耳にしたカレンは、勝ち誇ったように笑顔を見せた。
しかし、ヒナタの「アホか。」という軽蔑の視線を送ると、彼女はむすっとした顔つきになって彼の事を軽く睨んだ。

しかし、まさか。こんな宮廷のような家に入れるチャンスはこの先無いだろう。
なんだか後ろめたい気持ちもあったが、それよりも、好奇心の方が勝ったのだ。
カレンは、平たくなった枕を頬に乗せるともごもごと何か加えているような声で何かを話
始めた。

「東和っ。そんなこと言ってて来年貧乏になっても知らないわよ。」

「貧乏になっても…って。どういう思考してるんだよ…。」

上級生同士でワチャワチャしていると、冷たい鶴の一声が差し込まれた。

「そう言えば先輩方。今回はどういう事なのでしょうか。」


大神 凛。
シャープなメガネをかけており、非常にドライな性格である。
あの大胆すぎる紫那野とは、対照的な人間だとも知られているようだが。

「そうねえ…。新しい人員を、招きたいと思っているの。」

「新しい、人員ですか?」

「ええ。この子。」




























『友寄 柚音』



























『若井 翔』




見慣れない名前。
おそらく新入生であろう。


「この子達って、なんか関係あんの?」

「ええ。…両方、お姉様が被害に遭っているわ。」

静かな声で呟いた。