コメディ・ライト小説(新)

Re: ♢訳ありな蒼い星 ( No.15 )
日時: 2020/03/22 20:07
名前: 霞 (ID: Btri0/Fl)

episode11 夜にささやかのものを____

午後7時。立派な夜である。
しかし未だベットに潜り込んでも、まったく寝付けない。6月の蒸し暑さと共に憂鬱なモノが
心に引っ掛かっていた。

明日は土日と休暇が続いており、部活動もまだ始まっていないので、高校生たちにとっては非常に貴重な休日なのである。 

外を見ると、透き通った月夜。
今日は珍しく雨が降っておらず、日頃の湿り加減は何処かに旅立っているようだった。
ただ…こんな叙情を語っていても、有益なことは全くない。
もう夏か。そんな事しか考えようが無かったが…








 ピコン.




スマホの画面が光る。
手慣れた手付きでロックを解除すると、LINEの端に赤丸が付いていた。

『ユズ今起きてる?これからみんなで集まるんだけど。起きてたら家来て。』

スマホの電源を切ると、私はベットから降りた。