コメディ・ライト小説(新)

Re: 溶けない星、枯れない妖… ( No.8 )
日時: 2020/04/06 20:28
名前: 紫音 (ID: 1866/WgC)

3話 黒い妖猫

「で。どうだった。」

妖猫ようね様の詔は、どうやら前向きに受け入れています。…あとは実行に移す為に機会を待ちましょう。」

蒼白にひっつねた顔が、ウレアの顔を覗くと無愛想な程冷静な表情がその場で読み取れた。
これが主…妖猫の怖さとも言える。

「…そう。丘海 凪。…さて、うまく手を貸してくれるかしら。」

「…さあ。私達には、“人類と妖の壁”がありますから。信用もホドホドにした方が良さそうです。」

「あら。あなた、人類を信用していないの?」

「トラウマがあるんですよ、200年前の。あそこまで残虐な生物は、人類以外にいませんよ。」

「なるほどね、人類の裏切り_____でも、今回はそうゆう否定的な意見は関係ないのよ。特に…
《フェアリー・カマンダー》には。」

滑らかな細い手で、黒い古本を取り古の言葉で書かれたページを開くととある伝説が記されてあった。

「いい?…この子を逃してはダメよ。この子は伝説の子…もう2度と現れないかもしれない。ウレア、よろしく頼んだわ…。」

「…はい。」

何かのプレッシャーに根負けしたのか、ウレアは首を縦に振らないを得なかった