コメディ・ライト小説(新)

Re: 盲従× 猛獣◎少女のしつけ方 ( No.3 )
日時: 2020/04/07 08:33
名前: 迅@スピードランペイジ (ID: siKnm0iV)

第壱話
「黒豹の少女」



「ふーん、で?お前はランニングの途中で梔子と会い、そんで声を掛けたらまさかのラッキースケベったと…」
「そうなんだよいさむ!ここまで言ったら信じてくれるだろ!?」

諫と呼ばれた少年は、「ただ、一つだけ言える事がある」と付け加える。春兎は興味津々な表情で諫を見つめる一方、諫は春兎を呆れた表情で見つめ

「お前馬鹿だろ」

と、一言だけ告げる。
諫の口から唐突に放たれた強烈な罵倒に春兎はボクサーのパンチを食らったような顔をしていたが、すぐ様反論する。

「いやマジなんだって!」
「じゃあ何で梔子って分かったんだよ」
「そりゃウチの制服着てたからだろ!?」
「じゃあ梔子だわ。疑って悪かったな」

「罵倒した事については言及無しか」と春兎は怨みがましく呟き、それを聞いていた諫は「ならハンバーグやるからこれで手打ちにしよう」と、自身の弁当箱から手作りのハンバーグを春兎に食べるように促す。無論、春兎にこの誘いを断る理由は無く

「ラッキー、棚ぼたって奴だな」

と嬉しそうな表情でハンバーグを頬張る。
差し出した諫本人も、しばかり渋い表情をしていたが、観念したのか美味そうに食べる春兎を見守りながら「よく噛んで食えよ〜」と呟く。いや保護者か。

「お、いたいた!梔子ー!」
「ブッフォ!」

するといきなり諫が梔子に手を振り出し、春兎は思わずお茶を吹き出す。梔子と諫にはかからなかったが、こちらに歩いて来る梔子の険しい表情に狼狽えていた。

「何?諫」
「相変わらず殺気ビンビンだねぇ、とは言え今回君に用があるのは春兎だからさ」
「は!?何で俺に振るんだよ!?わ、悪いな梔子!諫が揶揄っちまったみたいで!」
「そう、なら良いけど」

梔子はそう呟き、教室を後にした。

「ふぅ…てか諫!お前なんd…痛ァ!?」

唐突に殴られる。少し涙目で諫の顔を伺うと、彼の表情は今にも噴火しそうな勢いで顔に出さないまま怒っていた。

「な、なんだよ」
「豹に噛まれて死ね」

次回
第弐話
「少女の真実」