コメディ・ライト小説(新)

Re: 記憶屋、私です ( No.9 )
日時: 2020/04/18 19:43
名前: 桃花染 (ID: w93.1umH)

4話

「必要なものは…あと、蛍光ペン。」

引っ越した次の日。新学期に必要なものを探すべく、とある文房具店に私は身を寄せていた。人間界には『文房具ステーショナリー』と言うものが存在し、最近は実用性のあるものや様々な柄に富んだものなどいろいろと発展してきているらしい。学生が使う文房具は、ボールペン・シャーペン・蛍光ペン・その他もろもろ…と言う感じで大量にあるのだが、これらを“100円均一”で買える。こんなにリーズナブルな物など他には無いだろう。多くの文房具に囲まれた中、私は自然とワクワク感を溢してしまっていた。


____家。


「制服ってこんな感じがぁ。なんか窮屈だけど、オシャレと言われればオシャレかも。」

家に帰ると、すぐさま私は学校の制服に飛び付いた。これも伯林青様が用意したものである。…と言うか、伯林青様は何でも持ってるな…。

デザインは、紺色で統一されている。
まず、紺色のジャケット。胸元に付いているバッチがアクセントになっていてとてもフォーマルだ。ネクタイは赤紫と言ったところか、やや大人しめな色である。スカートは緑と赤のチェック柄。チェック柄なんて外国風で何だかワクワクしてしまう。

『お母さん、お父さん。私新入生じゃないんだよ?もう高校2年生なのに、また写真取るの?』

1人でニヤついている時、いきなり外から声がした。

「…なんだろ。」

気になって部屋に付いている小窓から、玄関の方を覗くと1人の少女が立っていた。



 
_____…あれ、私のと同じ制服…。