コメディ・ライト小説(新)

Re: 青春という“愛”を知らない人形少女 【コメント募集】 ( No.2 )
日時: 2020/04/19 17:29
名前: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (ID: FCVTIPcN)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

01.隣の不登校児

隣の席の小田切 香純は有名だ。
入学当初以来、学校に通わない不登校生だ。
「この学校で学ぶ事はないと私は判断しました。」
と教師に言い放った。
荷物を纏めてさっさと帰ってしまった。
そんな不思議系……いや、人形少女・小田切 香純とは幼稚園からの付き合いで、面倒事を幼馴染という腐れ縁のせいでこのようにして押し付けられるのは珍しい事ではなかった。

「お願いッ、この通りだから、ね?」

女担任である村上先生に俺は頭を下げられ、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「香純とは確かに幼稚園からの腐れ縁ですけど、最近は話してもないし顔も見ていません!!だから、俺の言う事なんて聞かないと思います……!!」
そう言うと村上先生は、目を見開いて俺の肩を揺さぶる。
「そうかもしれないけど!!このままじゃ進級できなくて退学なのよッ、小田切さんに伝えてきてくれるだけでいいからッ!?」
伝えるって……結局行く事にになるじゃないかよ!!
 俺は立ち去ろうとすると先生は腕を力強く引き留めて土下座をする。 
「藤岡さんッ!お願いしますッ、お願いしますッ!!」
  ザワ……っ。
断ろうとすると周りの教師達が俺の事を白い目で見る。
 謎の断れない空気―――。
「―――……解りました、行けばいいんですね!?」
(ったく!)
苛立たしいが俺は静かに職員室を出た。