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コメディ・ライト小説(新)
- Re: ___今、染まってしまえば、本当に成れそうで。 ( No.17 )
- 日時: 2020/05/11 19:03
- 名前: 真朱 (ID: e.VqsKX6)
#14 「部活、楽しみで」
帰り道。
まだ部活が始まっておらず、6時間目で普通に下校となった。今日の稔川は、穏やかであり喋りながら横目で川を見る生徒が何人か居た。
「そう言えば、部活は何にすんの?」
「部活?」
夕日が顔に当たって眩しい。
ついでに川の音も、耳に入ってきて少し賑やかな様子である。
「まだ、決めてないけど…。」
「えぇ〜、まだ決めてないの?高校生はしっかり意思を持たないと!」
「んで…陽和はどうなの?」
私が話を持ちかけると、彼女は自信満々に口を開いた。
「決まってんじゃん、バレー部って。何せ5年間続けてんだからね。」
彼女は5年間____小学4年からバレーボールを続けている。きっかけは、テレビで見た世界大会であり最近は『バレーボール専門雑誌』と言うものにハマっているらしく、新聞のバレー特集も尽かさずチェックしているらしい。それなのに私は____
「紅雨?」
「えっ、何?」
少しビクッと身震いを立てた。
横には陽和。景色。…ただのいつも通りの風景だ。
「いやぁ、紅雨は文化部が良いんじゃないかなって思うんだよね。」
「あー。うん、そっか…。」
________陽和も、紅新も…姉様も。自分の夢を持っているのに。
私だけ将来を決める事が出来ない。
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