PR
コメディ・ライト小説(新)
- Re: ___今、染まってしまえば、本当に成れそうで。 ( No.22 )
- 日時: 2020/05/17 16:37
- 名前: 真朱 (ID: 10J78vWC)
#19 「アブナイ少女」
週末の事だ。
…簡単に言えば、土曜日の事だ。
その日は快晴。
青い飴玉が溶け込んだ空は、雲1つ無く澄んでいた。春らしさも空に舞っており、美しい…。
「あっ、信号…。」
目の前に佇む信号を渡ろうとする…が。
目の前で赤に変わってしまった。何故こんなに『信号』に人生を狂わせられなければならないのだろうか___。
ザッ
その時、気配を感じた。
「あ…。」
横を見ると、見慣れた顔。
あ、新木さんであった。あの不良女子…。迫力は近くに行けば行くほど強くなっていく。特に、彼女の目。赤い炎が混じっていそうな程茶色い。誰が見ても、この娘は危ないモノだと感じるに違いない_____。
彼女の格好は、パンクスタイル。
どこかの『クレイジー系』バンドのコンサートにでも行くのか…と思うほどバッチリ決まっていて、ファッション誌にでも乗っていそうなものだった。
対して私の方。
服装はカジュアルであり、パーカーの下に短パン。タイツも履かずにまっさらな足肌を露出していた。渋谷のギャルにありそうな格好だが、パーカーはさすがに着ないだろう。どうせ肩出しファッションだとか何とかを着るはずだ。
ただ…彼女から色気を感じるのは何故だろう。
もう1度彼女の横顔を見てみると、意外にモテ顔であった。もしかしたら、ファッション雑誌の読者モデ_____いや、高校生でもあるし何より性格がモデル向きではない。
1人思いにふけっていると、彼女は信号を渡っていってしまった。
PR