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コメディ・ライト小説(新)
- Re: ___今、染まってしまえば、本当に成れそうで。 ( No.26 )
- 日時: 2020/05/18 19:38
- 名前: 真朱 (ID: lBubOowT)
#21 「本当…なの?」
夜も深まった頃。
涼風が吹き込んできて、柔らかく心が揺れる。
暗い空の中に吹き込まれた複数の電気が、落ち着きを表している_____。
「ねぇ…。“恋愛”の話、本当なの?」
彼女は体を震わせた。
恋愛…なんて事は分からない。親の愛と言うものも分からない。…やだ。分からない事だらけだ。完璧に答えられるものと言えば、勉強の事だけど親を亡くした子の心境だけだろう…。
「聞きたい?」
「聞きたいって何も…友達の事は気になるでしょう?9年間寄り添ってきたんだから。」
彼女は頬を赤らめながら、意中の人について話そうとしていた…。
「その人_____同じ学年なんだけどね。凄い優しくて、バスケットボールが得意なの。“期待の新星”とか言われているらしくってさ…凄い私の好みと合ってるんだよね。」
「その人とは話したことあるの?」
「あるよ…小学生の頃に。転校しちゃったんだけど、高校で再会したんだよ。こう言うの小説とかにあるよね。」
「運命の_____再会ってヤツか。昔、紅新が興奮しながら教えてくれたな…。仲はいいわけ?」
つい興奮して、質問攻めをしてしまう。
陽和には悪いが、こんな出来事初めてである…。新鮮の空気が心を撫でたのだ。
「もちろん。幼馴染みたいなもんだけど、相手が恋愛対象として意識してるかどうか…。」
彼女の柔な思いが、届きますように…と私は深く願った。
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