コメディ・ライト小説(新)
- Re: 異世界転生しちゃったけど、何しようか? ( No.4 )
- 日時: 2020/07/03 16:57
- 名前: アンコロ (ID: Ee54ZFC1)
3,~記憶~
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い
苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい
突如として高熱にみまわれた俺は、熱いということと、苦しいということしか考えられなかった。神官からも、回復魔術師からも、
「原因がわからない。」
「回復させる方法がない。」
と言われた。
あまりの熱さに失神することもできず、ただただ、苦しみだけが俺の体を駆け巡った。
体力は既に付きかけており、3歳児ではあるものの、なんとなく自分は死ぬんだと思ったときだった。前世の記憶を思い出したのだ。
その瞬間、俺の体の中に封印されていた『何か』の封印が弾け飛び、訳もわからぬまま、俺の意識が吹き飛んだ。
「・・・・・・ン」
「・・・・・オン」
「・・・・レオン」
……なんだよ、うるさいな……
「ほら、起きて。レオン。」
……もう少しだけ、寝かせて……
「ほら、そんなこと言ってないで。」
……うん、おはよう……
「今日の朝食は、トーストに、ゆで卵、それから……。」
……顔、洗ってくるね……
いつもと変わらない日常。
まず、洗面台で顔を洗う。
次に、鏡を見ながら、髪の毛を整える。
朝食を食べて、それから……
・・・・・・。
・・・待って。
ここは、地球の、日本という国。
俺の名前は、レオン。
……違う。
それは、俺のもう一つの名前。
地球とは違う世界での名前。
……違う世界……?
……さっきから俺は何を言っているんだろう……
なんとなく、モヤモヤする。
理解している自分と、理解できていない自分がいる気がする。
自分が二人いる訳ないのに。
……でも、一つだけ、これだけは確実に言える。
俺は持っていたはずだ。
日本という国で両親から付けてもらった、カッコいい名前が。両親から付けてもらった、素敵な意味を持つ漢字が。
・・・・・・。
……思い出せない。
……俺の名前は、レオンと、それから、○○ ○○だ。
「レオン、いつまで顔を洗っているの。」
……ごめん、母さん……
……ところでさ、俺のもう一つの名前って、なんだっけ……
「レオン、もう忘れてしまったの?」
ガシャン。
パリン。
……床が崩れていく……
「困った子ね。もう、忘れないようにするのよ。」
「あなたの名前はね……。」
パリン。
ガシャン。
パリパリパリパリ。
……母さん、今何て言ったの……?
母さん!!!!!