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コメディ・ライト小説(新)
- 四月一日 ( No.2 )
- 日時: 2020/08/23 05:53
- 名前: 追佐龍灯 (ID: /b8.z0qR)
今日で学校が始まる。 てか始まってる。
the first of April
「アマミヤーー」
うざい。
「おい、アマミヤー。」
…うざーい。
「アマミヤーって言ってんだろぉ!」
「お前…。」
「なんだ?」
「俺はウミヤだぁ!雨宮だぁぁ!」
「まじで?」
このウザい奴は藤宮新堂。
「おいトウミヤ。雨宮虐めてんじゃねぇよ。」
「フジミヤだよ!どこをどう読んだらトウミヤになるんだこのコウミヤぁ
!!」
「タカミヤだ、この脳筋バカ。一年の付き合いだってのによ。」
彼は高宮。俺は雨宮建己。中学二年生の俺たち三人は市立上下田第二十九分中の中でも一二を争う仲良し組だ。故に今回のようになぜ同じ組になれたのは 学校内での権力が強いからだ。同じ組にすることなんていともたやすいことだ。
「そういえばな。」高宮が口を開いた。
「どうしたんだ高宮。もしや恋バナかぁ?」藤宮は高宮の机に身を乗り出した。
「おい何言ってんだ藤宮。高宮がそんな話するわけないだろ。」
「いや恋バナだ。」
「?」 「?」
「俺に彼女ができた。」
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確かに高宮は美形だし、優しい奴だ。三人組の中では、頭脳労働兼優男係だ。
「おまえぇぇ」
藤宮は声にならない声を上げている。
「ふっ。」
高宮は先ほどの通り優男だが、根が悪い。
「まぁ高宮だったらできるだろ。こんなにも根は腐ってるが顔は超がつくほど美形なんだからヨ。」
「そんなぁぁ、いつできたんだよォ。」
「春休み中だ。脳筋。」
「クソガァァァァ。」
「高宮興奮しすぎだ。脳筋。」
「雨宮…お前までそれ言うのか!?俺の逃げ場はどこだよぉ。」
新学期の始まりは非常にあっけない始まりだったが、藤宮は不満そうだった。
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