コメディ・ライト小説(新)
- 第十三話 VS ゴーレム生成機 ( No.14 )
- 日時: 2020/08/26 23:40
- 名前: あお (ID: ikU4u6US)
「面倒な……。」
「どうしたのです?」
「どこかに傀儡巨兵 がいる。」
「 傀儡巨兵 ⁉」
「ヴェルー、傀儡巨兵 って何なのだ?」
「いや、知らないが?」
「え、クロお前、さっき驚いてたじゃん。」
「空気読んで、驚いたふりを。」
「その頭をもっと別のとこで回せ……。傀儡巨兵は簡単に言えば、『ゴーレム生成機』だ。」
「「ゴーレム生成機?」」
「そ、傀儡巨兵 のスキルは『無命騎士団』ゴーレムを無限に生み出せるチートスキルだよ。ついたあだ名が『ゴーレム生成機』。本体も結構強いから、俺が行って倒してくるしか無いな。……ついでに日々の恨みをぶつけてこよ。」
うん、仕方ない。これは不可抗力、恨むなら俺じゃなくて邪神 を恨むんだなァ!
……ヤバい、結構重症だな……。俺、平和主義者だったのに……。
「で、では、ここは俺達にお任せを! 今、戦ってる二人にも伝えておきますので!」
「魔王様、頑張れなのだ!」
「おう! じゃ、行ってくる。……『飛行 』!」
「……サラッと、空飛んだな、あの人……。」
「気にしたら負け、ってヤツだと思うのだ。」
「……そうだな。」
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「居やがったか……。」
俺の目の前には、全長十メートルはあるであろう金属の巨人『傀儡巨兵』 が立っていた。
「さて、どうしたもんか……。」
傀儡巨兵を形成している金属は、ただの金属ではない。魔力でアホみたいに強化されたその金属は生半可な物理攻撃は通じず、魔法系のスキルに至っては論外である。
……まぁ、普通の魔法スキルならって、前提付きだが。
俺に使える魔法スキルの中には傀儡巨兵 に通用しそうなスキルも心当たりがある。物理攻撃系のスキルの方が簡単なのだが、それじゃあ憂さ晴らしにならない──じゃなくて、大魔法使って手早く倒した方が良いかなーって。いや、ホントに。
「ウゥゥゥゥ!」
──っと! 向こうも俺に気づいたらしい。
「まぁ、いきますか!」
使うのはアレ、俺の使える最大最強の魔法。さぁ、いくぜ!