コメディ・ライト小説(新)

第十五話 ゴーレム完成 ( No.16 )
日時: 2020/08/28 00:48
名前: あお (ID: ikU4u6US)

 俺達はゴーレム狩りを終えて帰ってきた。ちなみに『奈落タルタロス 』については何も聞かれなかった。

 ……俺が戻ってくると何か質問したげな顔してたから、黒いオーラ垂れ流したら口を閉じた。いやぁ、アイツら、何を聞きたかったんだろ! 俺にはさっぱりわかんないわ! (確信犯)

  まぁ、そういうのは置いといて、ゴーレム作成始めるぜ!

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 「で、できたー!」

 遂に完成した! ゲーム知識使った、チートゴーレム! いやぁ、夢だったんだよなぁ知識無双、戦わなくて良いし。

 「おぉ! すごいのだ! 見た目が滅茶苦茶カッコイイのだ!」

 「だろ! 見た目、めっちゃこだわったんだよ!」

 デザインは悩みに悩んだ結果、半機械の人型に決定。機械の武骨な感じと、人型のスタイリッシュさを兼ね備えた、まさに芸術のフォルム! デザイン考えるだけで、十徹した甲斐があるってもんだ! 異世界ファンタジー、ぶち壊しだけどな☆

 ……ちなみに某ロボットアニメを参考にしたのは内緒だ。

 「ほぉー、これが魔王様の作ったゴーレムですか……。何やら見慣れない姿をしていますが……。」

 「あー、見た目は気にするな。ま、性能は確かだから、そこは信じて良いぜ!」

 「フム……。我らよりも強いという話だったな。」

 「おぅ! もちろん四天王おまえらと戦わせるぜ!」

 俺の言葉を聞き、四天王が慌てだす。

 「ガオン! お前、余計な事を!」

 「ヤバそうなのだ!」

 「…………(無言の圧力)。」

 楽しそうで何よりだ! さぁ、勝利確定戦せいのうテスト、始めるぞ☆

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 「第一試合、始めるぞー。」

 最初の生贄あいて はガオンだ。四天王達に押し付けられてた。後で慰めてやろうかな。

 「ガオン、死ぬなよー。」

 「頑張るのだー。(死なないように)」

 「…………(尊い犠牲は忘れない)。」

 アイツ、死ぬ前提なの?いじめられてるのかな?

 「ま、とにかく、第一試合……始め!」

 始まりの合図と共に、ガオンはスキルを使う。

 「『幽冥魔手エレボス・マヌス 』」

 魔法陣が展開され、数えきれない程の黒い手がゴーレムへ伸びる。使われた魔力の量からして、かなりの大技。先手必勝ってヤツだろう。しかし、俺の作ったゴーレムにこの程度では、まだ足りない。

 「『 掃射ストレイパー 』」

 「ガチャリ」、とファンタジーとは思えない金属音とともに、魔法陣から現れたユニットが変形し、機関銃のような形状へと変化した。

 発砲音が鳴り響き、弾丸が黒い手を食い破り、ガオンへと向かう。