コメディ・ライト小説(新)

第二十二話 ガオンはやられ役 ( No.23 )
日時: 2020/09/01 09:50
名前: あお (ID: ikU4u6US)

 「鉄道ですか……。」

 俺は四天王を集めて自分のアイデアを説明した。

 それは、蒸気機関を使った輸送機関。もといた世界でいう『鉄道』をこの世界でも作って、魔族領での人や物資の移動を楽にしようという話だ。

 ちなみにこれは魔族のためを思って、やってるのであって断じて俺の暇つぶしのためではない。本当に俺の暇つぶしではない。(大事なので二回言った)

 「えぇ、よろしいのではないでしょうか。魔王様も、最近退屈なさっているようですし気晴らしに──」

 「ちがうわあぁぁぁぁ!」

 「うぇ⁉」

 「いいか、俺は魔族のためを思ってやってるんだ。断じて、知識チートやってどや顔したいとか、あまりにも暇だから、暇つぶしとかじゃない! いいな!」

 「は、はい……。」

 「…………理不尽。」

 「聞こえないな。心眼を開いてる俺に、そんな騒音ノイズは聞こえない。」

 「王よ、言っていることが無茶苦茶だぞ……。」

 ガオンの冷静なツコッミにギクッとする俺。……いや別にちょっとしかしてないけどね?(見栄)

 というか、精神に病を抱え、わけわからんこと話す君が言うかね?

 「お前だけには言われたくはないな。謎の言語を使うのをやめて普通に喋れ!」

 「…………逆切れ。」

 「なんか、悪い魔王みたいなのだー。」

 「いや、一応あの方魔王だからな。平和主義を掲げている、前代未聞の魔王だが。」

 「いや、俺は魔族のことを考えて行動してる、普通の魔王だから。」

 「…………見栄を張って、それっぽい言葉を並べてるだけ。」

 「君、今日は言葉のナイフが鋭すぎません?」

 「魔王様ー、ガオンが壁に向かって話しかけてるのだー。」

 「……ちょと言い過ぎたか。」

 反省。後でリーチェあたりに慰めさせようかな。