コメディ・ライト小説(新)

第二十三話 魔族って── やっぱりバカだ☆ ( No.24 )
日時: 2020/09/01 17:56
名前: あお (ID: ikU4u6US)

 「てつどう?何言ってるかわからんなぁ。」

 「いや、だからさ、こういう形の箱が動くから、そこに荷物を載せて運ぼうよってことなんだけど。協力してくれない?」

 「うーん、相談してくる。」

 「頼んだ。」

 今俺は、魔族達に鉄道の建設の協力を呼び掛けてる。

 めっちゃ大変。マジで。こいつらバカすぎて説明するだけで一苦労なのに、協力してくれるように説得までしなきゃいけない。
 
 ただ、狭いとはいえ魔族領中に線路を敷くのは、さすがに俺一人では無理なので、頑張って説得してるわけなのだ。まぁ、魔王として命令するって手もあるけど、嫌がってるのを無理矢理やらせるのはダメかなー、と思って頑張って説得している。

 それに最近は魔族はバカだが、戦闘狂なところを除けば悪い奴では無いと思い始め──

 「良いだろ、協力してやったってー!」

 「バカ言え、そんなよくわからんことに関わる必要は無ぇ!」

 「わからずやが!」

 「何-!」

 俺が現場に行くと、すでに喧嘩は始まっていた。言い争ってる二人だけではなく、野次馬まで喧嘩に参加する始末。辺りはバカ共による魔法の撃ち合いでひどいことになっていた。

 ……前言撤回。魔族は良い悪い以前に、ただのバカ。ホントになんであんなこと思ったんだろ。

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 「これで、必要な分の協力は得られそうです。」

 「はー、長かった。」

 途中からは四天王達にも説得を手伝ってもらい、何とか次の段階に進めそうだ。

 「そんじゃ、次は材料集めだ!」

 「何を集めるのだー?」

 「鉱石類はゴーレム作ったときのが余ってるから、集めるのは『魔石』だな。」

 「魔石?」

 「…………魔石は強力な魔獣の体内にある。」

 「そ、だから今回はドラゴン狩りだ!」

 「「「「ドラゴン⁉」」」」