コメディ・ライト小説(新)
- 第二十四話 竜の谷 ( No.25 )
- 日時: 2020/09/02 10:14
- 名前: あお (ID: ikU4u6US)
「ドラゴンとは……。確かにドラゴン程の魔獣なら、魔石を持っているだろうが……。王よ、いささか無茶ではないか?」
「いや、大丈夫だろ(多分)。お前らならいける!(と思う)」
「語尾に不穏な言葉が聞こえるのですが……。」
……ちなみに魔獣としてのドラゴンと種族としてのドラゴンは別なんだとか。(クロから聞いた)。両者の違いは知能を持ってるか、持ってないかなんだってさ。え?話をすり替えてるわけじゃないぜ?
「とにかく、ドラゴン狩り行くぞー。」
「「「「おー!(やけくそ気味)。」」」」
うん、いい返事だ!(鬼畜)
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現在俺達は巨大な渓谷の上にいる。その渓谷はまるで大地にできた裂け目のようで、ところどころから魔獣の鳴き声が聞こえてくる。
「着いたぞ。ここが『竜の谷』だ。」
例のごとく少ない資料から、やっと見つけ出したドラゴンの生息地。つか名前そのまんまだな。
「俺の記憶が正しければ、ここは上級魔族も近寄らない危険区域の筈ののですが……。」
「まぁ、ドラゴンの生息地だしな。上級種も生息してんだって。」
「そんな軽いノリで言うことではないのだ。」
「おいおい、さっきの俺の言葉を忘れたのか?お前らならいけるって!」
「…………その後の不穏な語尾なら覚えている。」
「…………さ、行くぞー。」
「ククッ、我が漆黒の一撃で滅ぼしてくれよう!」
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「グゥオオオオオオ!」
「『幽冥魔手』」
展開された魔法陣から、大量の黒い手が飛び出しグリーンドラゴンへと食らいつく。
「へー、ドラゴンの鱗を貫通するなんて、あのスキル強かったんだな。警備ゴーレムと戦ったときはよくわかんなかったけど。」
「まぁ、一応あれが必殺技のようですし、それなりには強かったのでしょう。」
「……古傷をえぐるのはやめてもらいたいのだが。」
ガオンのほうを見ると今にも泣きそうな顔をしてる。
「「あ、ごめん。」」
「…………何か、来る!」
シアの警告と共に、竜の谷に咆哮が響き渡る。
「グゥゥゥゥウオオオオオオオオ‼」