コメディ・ライト小説(新)

Re: ☆✳︎魔法学園✳︎☆ ( No.1 )
日時: 2020/09/01 19:08
名前: 鈴音 (ID: 0LEStScZ)


【プロローグ ようこそ魔法学園!】



朝目が覚めて机の上を見ると、そこには一通の手紙があった。
『第4階級魔法学園 招待状。夜霧よぎり 滴紅しずく様へ。』
この手紙が、私の物語の始まりだった。

私は手紙を見た瞬間、端末たんまつを手に取った。
端末は、庭園ガーデン内部で推奨されている魔導具の一種だ。
通信魔法や映像魔法が使える。
庭園ガーデンにある施設専用機能もある。
それについては魔法は余り使われていない。
今持っている最先端の科学技術でようやく作り上げたらしい。

端末の映像魔法で手紙を映し出し、親に送った。
手紙の詳しい内容は…
『先日行われた試験により、夜霧 滴紅様は能力者だと判明しましたので第4階級魔法学園に招待いたします。なお今期こんき入学式にゅうがくしきは2週間後に行います。学園は寮生活となっていますので荷物の方をまとめ、中央魔法学園正門前にお集まり下さい。』

再び手紙の内容を確認していると、母親から連絡が来た。
『能力者?凄いわね〜!家の事は気にせず入学しなさい。』
と連絡が来た。
母親は科学について研究する仕事をしている。
その為、家に帰るのは1年に2回くらい。
家族皆が揃う時は決まってケーキを食べていたな〜。

すると今度は父親から連絡が来た。
『立派な魔法使いになれ。』
と冷たい連絡が来た。
父親は王家に仕える者達の中でとても高い権力を持っていて、とにかく厳しかった。
もっと幼い時は一時休暇を取り、スパルタ教育が行われた。
父親が居なくなると私はいつも安心した。

結局、入学する事になった。
私は不安を抱えていた。
能力なんて身に覚えは無いし、もし勘違いだったら笑われるだろう。
貴族に馬鹿にされるだろう。
そんな不安ばかりが心を埋め尽くした。

そして2週間後。
人混みの中を通り抜け、中央魔法学園に辿り着いた。
正門前には沢山の人が居た。
私は改めて実感したのだ。

「今日から私も、この魔法学園の生徒なんだ。」